ブックタイトル子どもとつくる図工の時間
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子どもとつくる図工の時間
21Chapter 3 ● 授業をおこなうね!」と言ってあげることは確かに大切なことですが、単に「いいね!」と言うばかりでは、意欲が増さないばかりか活動がねらいから離れていくことになりかねません。 子どもの活動が中心である図工の授業において、声かけは先生が授業の中でできる直接的で重要な手立てといえます。効果的な声かけをするためには、子どもの活動をしっかり把握した上で、絶妙なタイミングを見極め、その子のくふうや発見、変化などを具体的に認めてあげることが大切です。そうすることで、子どもの活動の転換や発展を促すことができます。子どもの思いに寄り添って 授業中、子どもがどんな思いをもって活動しているのかは、見ただけでは分からないことがたくさんあります。声かけで一番重要なことは、子どもがどんなことを考えて活動しているのかを教師がつかんでおくことです。 うまくいっていれば、その部分を具体的に認めてあげることが必要ですし、授業のねらいから離れているのであれば、子どもがいったん立ち止まって、今日のめあてが何であったかを確認できる機会をつくることが必要です。そのためにもまず、子どもの言葉に耳を傾けてみましょう。一見教師からは判断がつかないようなことも、子どものつぶやきに耳を傾けたり、実際に対話したりすることで、そこに込められた子どもの思いに気づくことができるでしょう。 また、その日のめあてに合わせて、「どんな発見があったかな?」「思いついたくふうを教えてね!」など具体的な言葉をなげかけていくことが大切です。なぜなら、そのような具体的な「声かけ」が、子どもにとって今行っている活動を整理し、自分自身で価値づけしていく力を育てることにつながるからです。「認める」声かけ「促す」声かけ「確 認」の声かけ「広める」声かけ活動を具体的に認めるように心がけよう。否定的にならず自分で気づくように声かけしよう。状況や子どもの性格などにより、適した声かけは異なります。いくつか方法を提示してあげよう。子どもが見つけたくふうや疑問を共有したいときに行おう。くふうを見つけた子どもへの意欲づけにも効果あり。なるほど!〇〇だから△△なんだね!友だちがどんなことやっているか見て来てごらん。今日の活動は何だったかな?みんな、〇〇くんが困っていること分かるかな?声かけの種類子どもの状況に合わせて、適切な声かけをしましょう。活動がめあてに沿って順調に進んでいる子どもには活動が停滞している子どもには活動がめあてからそれている子どもには全体へ声かけをするときにはすごいな!□□みたいだね!〇〇をためしてみたらどうかな?〇〇はどこに使っているかな?△△さんが見つけたくふう分かるかな?