ブックタイトル子どもとつくる図工の時間
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子どもとつくる図工の時間
「次の図工の時間、どんな授業にしようかな」そう考えるとき、ワクワクしていますか、それともモヤモヤしていますか。数年前まで、私は小学校教諭でした。当時勤務していたのが研究校だったこともあり、日々アンテナを張りながら授業づくりをしていました。けれど、公開授業の授業者を担当するときは数カ月前から憂鬱でした。何度も実践していて自信のある授業は、うまくできても「新しさがない」と批判され、なんとか提案性のある授業をしてみると、今度は容赦ない質問攻めに合うのです。必死で答える私ののどはカラカラになり、頭の中はオーバーヒート……。でも今なら、先生方からいただいた手厳しい言葉が、授業を確かなものにするための心からのアドバイスだったと理解できます。公開授業は、一つの授業を多数の先生が見ます。協議会では、それぞれの先生がそれぞれの視点で見いだした課題について発言し、共有します。そうやって多角的な意見を集め、授業を見直し、授業を研究することが醍醐味なのです。前おきが長くなりましたが、本書は「授業研究」をみなさんにもっと広めたいという思いから企画しました。授業づくりは難しい、という声を聞くことがあります。日々悩み努力を重ね、目の前の子どもたちと向き合い、授業づくりに取り組んでいらっしゃる全国の先生方に、ぜひ「授業研究」をおすすめしたいのです。研究というと何か難しいことをするのかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。気軽な気持ちで、ページをめくってみてください。冒頭の質問に先生たちが口をそろえて「ワクワク!」と答えてほしい。授業中の子どもたちに「ワクワク!」してほしい。そういう思いで本書を編成しました。