ブックタイトル子どもとつくる図工の時間
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子どもとつくる図工の時間
32材料との出合いで変わる子ども ある日、真っ白な画用紙を目の前にして床に膝をつき、机の端に噛みついて大粒の涙を流している子どもがいました。この子は、特に絵に表す題材になると気持ちが不安定になり、線一本、形一つかくと手が止まってしまいました。「絵には上手とか下手とかないんだよ」と声をかけていると、苦手に思う理由を少しずつ話してくれました。原因は、家で絵をかいているときにいつも兄にばかにされることでした。 この子が変化を見せたのは、触覚を大切にした粘土の題材との出合いでした。初めは粘土を細長くすることができなChapter 5 認め合うクラスへ山田 洋揮(愛知県 極楽小学校)子ども、先生、クラス、学校、地域……。多様な人々をつなぐ図工の力は、授業の枠を越えて広がります。1