ブックタイトル子どもとつくる図工の時間
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子どもとつくる図工の時間
37Chapter 5 ● 授業のひろがりいると思います。美術館では、子どもを対象とした鑑賞プログラムなどを数多く展開していますし、実際の活動の様子や実績がアーカイブされています。また、地域に住む芸術家や作家活動をしている卒業生のことは、地域の会合などで思いがけず知ることができます。まず一度足を運んで、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。子どもと地域がつながる瞬間 まちづくり協議会・自治連合会・地元企業が主催する夏祭りで、子どもたちのかいた絵をもとに広報ポスターをつくろう、という話が持ち上がったことがありました。 そこで、祭りに参加して楽しかったことを絵に表す授業を行いました。子どもたちは、毎年楽しみにしている祭りにポスターを通して関われることに喜びを感じ、製作への意欲を高めていました。友だちと射的を楽しむ様子や、浴衣を着て家族と花火を見る様子など、一人一人が自分の思いを絵に表すことができました。 それらの作品を、主催者である地域の方々や企業の関係者が一枚一枚見て、ポスターに使用する絵を選びます。地域の方々にとっても、子どもの絵を見ることは子どもの祭りに対する思いや願いを知る機会になり、イベント運営の活力につながったようでした。祭りの絵を通して子どもたちの思いが伝わり、地域の人々の励みになったのです。教師が「中継地点」となって 図工や美術は、作品そのものや「つくる」「表す」といった行為を通して、人々の関わりを生みだす力をもっています。そして、学びの場を地域に広げることは、子どもの学びを深め、地域の人々が子どもや学校のことを知ることにもつながります。中継地点となって学校と地域をつなぐことが、教師の重要な役割の一つです。▲北九州市内の小・中学校で行われた、美術館との連携授業の活動実績をまとめた冊子▲地域の夏祭り、「サマーナイトフェスティバル」のポスター