ブックタイトル子どもとつくる図工の時間

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概要

子どもとつくる図工の時間

44導入の場面 活動を始める前に、「雨が降り続く今、感じていること」をもとに、どの場所でどのような表現をしたいかイメージを広げることができるよう、学校内を探しに行く時間を設けました。子どもたちは、しゃがんだり見渡したりしながら場所を探し始めました。思いに合った場所を探す子ども、雨の日の校舎の様子から発想を広げる子ども、傘や長靴などの雨具から発想を広げる子ども……。子どもたちの中で、イメージがむくむくと動きだしました。活動の展開 表したい場所や思いが見つかったら、二~五人の班に分かれ、いよいよ活動開始です。廊下で活動を始めた班は、陽の届かない薄暗さから発想を広げ、LEDライトや蛍光灯、色セロハンなどを使って天井に星座を出現させ、プラネタリウムのように表しました。バルコニーでいくつも傘を重ねたかまくら(通称かさくら)をつくった班は、雨の日も外で楽しく過ごせる場所がほしいという思いから、中の空間づくりにもこだわっていました。プール前のタオル掛けに、底に穴を開けたプラカップを縦につなげて、雨粒が落ちていく様子を楽しもうと思いついた班もいました。雨そのものを楽しんでしまおうと、階段で雨の降る様子を表そうとした班は、色とりどりの開いた傘を吊るしたり、スズランテープを垂らしたりと、どんどん雨のイメージを広げていっていました。それぞれが抱いた「雨の日」のイメージは、班の中で共有され、互いに影響し、新たなイメージが湧き上がって、活動が広がっていきました。授業をおこなう2