ブックタイトル子どもとつくる図工の時間
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子どもとつくる図工の時間
7Chapter 1 ● 授業研究しようす。いくら授業の構成要素を知っていても、子ども理解が不足していれば、授業は改善できません。子どもを知るには、子どもをよく見て、子どもと対話することです。これまでどんな経験をし、どんなことに興味を持ち、どんなことを感じ、考えているのか――子どもに寄り添い、授業中の子どもはもちろん、学校生活の中での子どもをよく観察してみましょう。授業研究の方法 では、授業研究はどのように行えばよいのでしょうか。学習指導要領を読み込んだり、教育や教科に関する書籍を読んだりする方法ももちろん有効ですが、本書で私が特におすすめしたいのは「他の先生の授業を見ること」「他の先生と話すこと」です。自分が今もっている力だけでは、授業を考える新しい視点を得るのは難しいです。ですから、先輩の先生、同僚の先生、大学時代の恩師や同期生など、身の回りにいる他の先生の力をどんどん借りましょう。「今度の授業、どうしようか迷ってて……」と気軽に相談してみると、思わぬ視点からアドバイスをもらえるかもしれません。 日本の教育現場では、全国各地の学校で教師が互いの授業を見合う機会を設け、授業力の研鑽が行われてきました(実はこんなに熱心に行っているのは日本だけです)。授業を見ることで、授業者の発問や声かけといった手立てを参考にできるのはもちろん、子どもが授業者のなげかけに対しどんな反応をし、どのように活動が展開していくのか、客観的に見ることができます。「ある先生と子どもたちとの関わり方」を見ることは、そのまま写し鏡となって、「自分と子どもたちとの関わり方」を見直す機会になります。 授業後の協議会にもぜひ参加してみてほしいと思います。いっしょに授業を見ていた他の先生方が、どのような視点で授業を見ていたのか知ることができます。自分の「授業を見る視点」として持ち帰りましょう。 他の先生がもっている「視点」をどんどん盗みましょう。視点が増えれば、授業が楽しくおもしろいものになっていきます。そして、目の前の子どもたちといっしょに、その場そのときにしか生まれない「図工の時間」を楽しみましょう!