ブックタイトル小学道徳 生きる力 『道徳ノート』活用のアイデア

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概要

小学道徳 生きる力 『道徳ノート』活用のアイデア

評価の資料の一つとして,ノートから児童の成長を見取るときには,次のようなポイントがあります。1. 記述量:回を重ねるごとに,だんだん書ける量が増えているのではないでしょうか。そのことを前向きに認め,励ましてあげてください。2. 多面的・多角的な見方:「最初は○○と思っていたけれど,別の登場人物から見れば△△だということに気づいた」など,多面的・多角的な見方に発展しているか。このことは,教師がそのようにサポートできたかどうか,にも関わってきます。3. 自分自身との関わりの中で深めているか:「昨日の算数の時間に……」,「前にサッカーの試合で負けたとき……」など,自分の経験に照らして考えられているか。4. 友達の意見:「A さんの話を聞いて……」など,友達の発言を聞いて,考えを深めようとしているか。道徳が教科化され,評価をすることになってから,ノートは評価の材料としての側面が大きく取り上げられるようになってきたと思います。けれど,本来ノートは,子どもたちが考えるためのツールであり,そして,学んだことを言葉にする場や,友達と学びを共有するためのものであるはずです。そして何より,ノートを振り返るこ5. 同じ内容項目や関連項目などを結びつけて考えたり,比べて考えたりすることができているか。このような記述を見つけてあげてください。とはいえ,書くことが得意な子ばかりではありません。なかなか書けない子,少ししか書けない子には授業後に声をかけ,聞き取り,その子のノートに添え書きをするなどの工夫も必要です。「発言できる子どもばかりではない」,「能動的に聞くことができる子ばかりではない」,「書ける子ばかりではない」,多様な児童がいるということ,そして,授業中の挙手だけ,ノートだけで評価するのではない,ということは常に意識しておきたいです。道徳の評価で最も大切なことは,よさを認め,伸ばすことです。子どもは,みんな一生懸命ノートを書いています。その中の言葉を拾って「ほめてはげます」ことは,子どもにとって大きな喜び,はげみとなることでしょう。とで,子ども自身が自分の学びを見つめたり,成長を感じたりすることができるものであると思っています。ノートは,子どもたちの学びと成長に寄り添ってくれるものです。そうあるように,わたしたちが活用していきたいですね。ノートの見取りポイントと道徳の評価授業のあとに……おわりに授業で使用したノートは,回を重ねて蓄積していくことで,★ 子ども自身が振り返り,成長したことを確認するためのよりどころになります。★ 保護者に読んでもらうことで,子どもの状況を把握してもらったり,書き込んでもらうことで担任との信頼構築につなげたりすることもできます。★結果として,学期末,学年末の評価の際に重要な資料の一つとなります。小学道徳 生きる力 学びを広げ,深める『道徳ノート』活用のアイデア日文 教授用資料平成30 年(2018 年)12 月27 日発行本資料は平成30年(2018年)度版小学校道徳科内容解説資料として扱われます。CD 33436