ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

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概要

小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

211 地域の取り上げ方が変わる中央教育審議会答申の具体的改善事項では,「第3学年及び第4学年の目標と内容については,系統的,段階的に再整理する。」との指摘を受けました。それを受け,新学習指導要領では,第3学年で自分たちの市を中心とした地域,第4学年で自分たちの県を中心とした地域を取り上げることになりました。2 適切な地域事例の選択中学年の学習指導においては,身近な地域や市,県の人物,産業,文化,歴史,自然環境など,それぞれの地域のよさや特色を積極的に生かすことが大切です。学校や地域により,地域のよさや特色を生かすことができる事例については,先の「新学習指導要領の内容と留意事項」の「事例の選択」の欄に述べています。3年では,「生産」,4年では,「水・ごみ」や「自然災害」,「先人」などにおいて,事例の選択が可能となっています。その他に,3年の販売の仕事として,小売店,スーパーマーケット,コンビニエンスストア,デパート,移動販売などから選択して商店を取り上げるとしています。4年では,文化財として,県内の建造物,遺跡,民俗芸能,日本遺産,世界遺産からの選択もできるとしています。3 子どもたちの体験的な調べ学習の充実第3学年及び第4学年における技能に関する目標は,「調査活動,地図帳や各種の具体的資料を通して,必要な情報を調べまとめる技能を身に付ける」ことが示されています。○第3学年●第4学年新学習指導要領社会編では,3,4年の各単元において,上の表の観察や見学,聞き取り,調査活動などの体験的な活動をおこなうことを求めています。こうした体験的な活動をおこなうことによって,児童は身近な地域の人々に語りかけ,調べ,地域に愛着をもち,問題解決的な学び方を身につけることなどが期待されているところです。副読本編集にあたって,地域教材のよさと児童の体験的な学習を生かすことのできる内容構成を考えることが求められています。そして,子どもたちの「生きる力」を育てる副読本としても期待されるところです。地域のよさや児童の体験活動を生かした内容構成を考える② 教材開発について身近な地域や市の様子・ 身近な地域や市の様子の観察・調査生産や販売の仕事・ 農家や工場,商店などの見学・調査地域の安全を守る働き・ 消防署や警察署などの関係機関,及び関連する施設・設備の見学・調査市の様子の移り変わり・ 博物館や資料館などの関係者や地域の人など聞き取り調査人々の健康を支える・ 関連する施設や事業所の見学・調査自然災害・ 県庁や市役所などの聞き取り調査祭り・先人・ 博物館や資料館などの見学,情報収集