ブックタイトル小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

ページ
43/92

このページは 小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕 の電子ブックに掲載されている43ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

小学校社会科3・4年生用 副読本作成の手引〔新訂版〕

411 単元の素原稿を完成する現地取材を終えたら,感動がうすれないうちに執筆にとりかかります。取材で収集した多くの素材群を展開計画に位置づけ,どんな機能をもたせるか見定め,文章記述に入っていきます。執筆にあたってどのような立場ですすめるにせよ,児童の発達段階や思考のはたらき,理解の広まりや深まりを考えて執筆していきます。集中的に執筆をすすめることがコツになります。時間がとぎれますと,連続性や全体性が損なわれることがあります。2 構成を考える教科書の場合は,ふつう見開き2ページを1単位時間として構成しています。そこに資料を配置していきますが,これらの資料は紙面的にも,あるいは児童の学習からみても限度というものがあります。副読本も,実際の授業をもとに構成されるべきです。ですから,どのような資料を載せるかということは,授業で何を学習していくかといったことにかかっています。取材してきた編集委員にとっては,あれもこれもと思うところですが,思い切って重要な資料を選りすぐらなければなりません。3 授業の時数との関連も考える単元の展開計画には,授業の流れが時数で示されています。副読本の教材構成を具体的にすすめていく場合,1単位時間ごとの授業を考えていくことが必要です。それは必ずしも2ページが1単位時間の授業ということを意味しているわけではありません。1単位時間の授業を展開するのに3ページを使うこともあります。このことは,内容構成について時間に応じてまとまりをつけるということでもあります。まとまりについては,その中心となる内容や活動を生かして,小見出しを考えるとよいと思います。そうすると,学習をすすめていくときに,たいへん便利です。解説型ではない副読本にするには,まず,資料を中心におきます。そして,その資料と,資料に対する指示や問い,補足説明を分離して構成することにあると考えます。4 検討会を開くこうして分担した単元の素原稿が仕上げられていきます。その原稿は,編集会議(分科会あるいは全体会)で検討されます。多くの場合,傷だらけのものとなるようです。そういうことをできるだけ少なくするために,文章表現のねらいと表記上の正誤の確かめ,資料の教材性などについて自己検討します。国語の先生,3年や4年を担任している先生に読んでいただき,コメントしてもらうこともよいでしょう。統計類写真文章絵社会事象人の話各種の資料資料と本文との関係について