ブックタイトル小学校算数・中学校数学 「データの活用」指導の初歩の初歩

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概要

小学校算数・中学校数学 「データの活用」指導の初歩の初歩

場合の数14小6,中2小学校中学年では,2次元の表を学習します。小4における2次元の表の学習では,データを2つの観点から分類整理して表を用いて表すことができるようにします。そこでは,データを調べるときに,落ちや重なりがないようにすることを扱います。1.起こり得る場合の数小6では,起こり得る場合を順序よく整理するための図や表などの用い方について学習します。分類整理して考える際,思いつくままに列挙していたのでは落ちや重なりが生じてしまいます。それらを防ぐためには,ある視点や規則にしたがって,順序よく並べたり,整理したりすることが重要です。こうした視座から,小6では「ならび方」(順列)や「組み合わせ方」(組合せ)などの事象について,落ちや重なりがないように,全ての場合を列挙することを扱います。なお,高等学校からは数学用語として「順列」「組合せ」と表記・表現されますが,小・中学校では「ならび方」「組み合わせ方」などと表記・表現するのが一般的です。起こり得る場合を順序よく整理して数えるためには,次のような図や表などを活用することが有効です。1 3423 2412 3414 2311 組1 組1 組○ ○ ○○ ○○1 組2 組3 組4 組2 組3 組4 組2 組3 組4 組2 組3 組4 組これらの図や表にもとづき,条件を満たす「場合の数」について,子どもたちなりに筋道立てて説明したり,表現したりする活動を重視した授業を心がけたいところです。2.数学的確率と起こり得る場合の数中2では,場合の数にもとづいて得られる確率(数学的確率)を学習します。そこでは,起こり得る全ての場合が「同様に確からしい」と考えられることが重要です。例えば,みかん味(み)といちご味(い)のアメがそれぞれ2個ずつ,合わせて4個あり,その中から2個を自由に選べるとします。この場合,味の組み合わせ方は「み-み」「み-い」「い-い」の3通りになります。しかし,この話が「その4個のアメを箱の中に入れて,よく混ぜてから2個を取り出したとき,2個ともみかん味になる確率動物の好ききらい調べ  (人)犬合計好ききらいねこ好ききらい合計右の表に整理しましょう。学級の人数……………35 人犬が好きな人…………25 人ねこが好きな人………21 人両方ともきらいな人… 3 人