ブックタイトル小学校算数・中学校数学 「データの活用」指導の初歩の初歩

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概要

小学校算数・中学校数学 「データの活用」指導の初歩の初歩

19央値< 平均値となります。逆に「左にすそが長い分布」であれば,一般に最頻値>中央値> 平均値となります。4.ヒストグラムと階級の幅階級の幅の設定を変えてヒストグラムを作り直すなどして分布を的確にとらえることは,従来通り,中1で扱います。右の4 つのヒストグラムは,同一のデータ(2018 年2 月の福岡市の日最高気温,気象庁ウェブサイトより)をもとに,階級の設定を変えてかいたものです。図1と図2はともに階級の幅を2℃としていますが,最小の階級の始まりの値が異なります。図1 では,分布のピークが9℃以上11℃未満にあり,やや左にすそが長い分布となっています。しかし,図2 では,分布のピークがはっきりしません。図3は,階級の幅を5℃としています。左右対称に近い単峰型ですが,図1や図2に比べるとデータの分布の特徴がつかみにくくなっています。図4は,階級の幅を1℃としています。4つの図の中で「8℃以上9℃未満の日が2日あった」という情報を読み取ることができるのは図4だけであり,もとのデータの情報が最も残っているのが図4といえます。しかし,でこぼこが多くあり,1つ1つの峰に特別な意味が見いだせないので,これも全体としては特徴がつかみにくいヒストグラムといえます。このような比較を通して,階級の設定を変えた複数のヒストグラムをつくり検討することの必要性を学べるようにしましょう。051015(日)0510(日)1 3 5 7 9 11 13 15 17 (&)0510(日)2 4 6 8 10 12 14 16 18 (&)0 5 10 15 20 (&)2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 170510(日)(&)図3 2018年2月の最高気温図1 2018年2月の最高気温図2 2018年2月の最高気温図4 2018年2月の最高気温