ブックタイトル小学校算数・中学校数学 「データの活用」指導の初歩の初歩
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小学校算数・中学校数学 「データの活用」指導の初歩の初歩
2絵グラフ・簡単なグラフ小1では動物の数や花の数など身近なものの量を,小2では誕生月別の人数や学校近くにあるお店の数などを分類整理し,それを簡単な表やグラフを用いて表すことを学習します。ここでいうグラフとは,次のような絵グラフや簡単なグラフを指しています。4月5月? 絵グラフ ?たんじょう日しらべ6月4月5月? 簡単なグラフ ?たんじょう日しらべ6月絵グラフには,数量の大きさを示すのに具体的な絵を用います。簡単なグラフには,絵グラフで用いた具体的な絵のかわりに○などの抽象的な図を用います。このグラフが棒グラフに発展していきます。このような絵グラフ・簡単なグラフを指導する上でのポイントを次のように考えます。1.数の理解を深めることに関して低学年では統計的な操作が数概念をはぐくみ,中学年では数概念を用いた統計的な操作をねらいます。したがって,低学年では絵グラフや簡単なグラフをかくことができるようになればよいのではなく,数え方や数の理解を深めることができるよう指導することが大切です。具体的には,次のような内容が考えられます。・何を数えるのか,数えるものの範囲や観点などをはっきりさせること。・何を単位として数えるのか,1とするものをはっきりさせること。・グラフの最小目盛りが2や5を表すことを理解する素地として,2ずつ,5ずつにまとめて能率的に数えること。2.統計的な処理の素地に関して表やグラフについての知識・技能面の内容は,主として小3以降に指導します。だからといって,絵グラフ・簡単なグラフについては何もおさえなくてよいということではありません。例えば,次のような内容は,絵グラフ・簡単なグラフの形に整理していく過程で指導することが大切です。・数量を調べるときに,落ちや重なりがないかを確かめる。・絵や図を等間隔に並べて,数量や数の関係が把握しやすいようにする。4月5月たんじょう日しらべ6月7月8月9月10 月11 月12 月上記のような内容は,指導者が一方的に指導するのではなく,「まっすぐに並べると見やすくなるよ」「横にも線(目盛り)を入れたら,わかりやすいよ」といった子どもの発想をもとにしながら,より的確なグラフの形にしていくように指導します。このことが,調べたことがらをわかりやすく工夫し記録するという統計的な処理の見方や考え方をはぐくむことにつながります。小1?小2