ブックタイトル尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ

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概要

尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ

NOTE友だちとけんかした後など、気持ちの切り替えがうまくできないと、学習にも集中できなくなってしまいます。こんなふうにもやもやとしてしまったときに「嫌な気持ちを断ち切ってくれる」特別なはさみがあります。厚紙を「たち切りばさみ」の形にカットし、左右の指穴の中にはニコニコした表情の目を描きこみます。中心部に穴をあけたら割りピン(a)を差し入れ、裏側の爪を広げて固定します。これで、本物のはさみのようにチョキチョキと動かせるようになります。一般的な裁ちばさみより、ふたまわりほど大きくつくるとよいでしょう。 みなさんはいやなことがあったとき、心の中がずっともやもやしてしまうことはありませんか? そんなときは、いやな思いをすぐにたち切りましょう。いつまでも心にもっていると、よいことはありません。前に進むことができないし、心がつかれてしまいます。 例えばけんかです。けんかがはげしくなると、相手をきずつけるよくない言葉がとびかいます。感情的になると、本心とは違う言葉が出てくることもあります。 そんな言葉を真に受けて気にし出すと、心から離れなくなってしまいます。だんだん腹が立ってきて、そのうちにうらみがわいてきます。そんな気持ちは、おじゃまマン(p.10)が大好きです。「相手に仕返ししなさい」とそそのかすことがあります。でも、おじゃまマンの言葉にしたがって行動すると、相手にけがをさせてしまうこともあります。お互いにとって、何もよいことはありません。 もしもけんかが始まりそうになったら、逆に楽しく遊ぶ方法を教えてあげましょう。けんかの気持ちがおさまって、きっと仲良しになれますよ。心の中にこの「たち切りばさみ」を持って、いやな思いをたち切ってしまいましょう。もし今いやな気持ちが心の中にあったら、このはさみを手に持って、チョキチョキカットしてしまいましょう。学級指導手を大きくはさみのように動かして、「はい、ここでおしまいだよ」とするだけでも効果があります。けんかがおきてしまったときには先入観をもたず、必ずどちらの言い分も聞いてあげてくださいね。その後にハサミを使うと、より効果が発揮されますよ。a普段の学級指導に14 15