ブックタイトル尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ

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概要

尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ

キキが話を聞くときには、まわりをキョロキョロしません。おしゃべりや、手足をブラブラ動かすのを止めます。話す人をしっかり見ます。口を閉じます。手足のぶらぶら動きを止めます。こうすると話に集中できるので、話の内容がよくわかります。「話を聞く」ことは学習の基本ですが、じっと話を聞くのが苦手な子もいますね。そんなときは、集中して話を聞いているときとそうでないときの様子が比較できる、この人形が役立ちます。目の部分はスライド式になっていて、p.11「ひとくふう」と同じ作り方です。手足の接続部分は割りピンで固定し、ぶらぶら動かせるようにします。 人には、感じる心は一つしかありません。ほかのことに心を奪われてしまうと、気が散ってしまい大事な話が心によく伝わりません。目・口・耳など心を一つにして、集中して話を聞くことが大事です。 聞き名人のキキは、このようにして話を聞いています。まず、目をキョロキョロしないで相手をしっかり見ます。おしゃべりを止めて口をしっかり閉じます。手足のいたずらやぶらぶら動きを止めます。心をこめて集中して聞きます。このようにして話を聞くと、話の内容がよくわかります。それができるので、この子は聞き名人のキキと呼ばれています。 また、ただ話を聞いているだけでは聞いたことにはなりません。うわの空で聞いていては、話が空へ飛んでいってしまいます。話を心でしっかり受け止めて、話で学んだことを行動にうつせてはじめて、話が聞けたということになります。 毎日の生活で話をしっかり聞いていると、話し方までしっかりできるようになります。 ハナはこのように話をしています。まず、相手に届くように、はっきりした声で話します。相手が話を聞き取れるように、落ち着いてゆっくり話します。伝えたいことがわかるように、短くまとめて話します。気持ちがしっかり伝わるように、心をこめて話します。言葉づかいや顔のひょうじょうにも気をつけて話します。 こうして話がしっかりできると、相手にしっかり伝わります。だから、わからないことを聞いても、相手がていねいに教えてくれます。?聞き名人のキキ?話し名人のハナこの「聞き名人のキキ」を使って、どんな人が聞き上手なのかを体験してみましょう。話を聞くのが上手な人を「聞き上手」と言いますが、聞き上手は学習がよく頭に入る人です。学級指導視覚的に示すことで効果が得られます。低学年になるほど提示されたものの真似をしようとする傾向がありますので、より効果的です。ペープサートのような、もっと簡易的なものでもよいでしょう。話し方・聞き方の基本16 17