ブックタイトル尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ

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概要

尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ

心のはくぶつかんの中には、子どもたちが日頃気になっていることなどを質問できるポストがあります。質問へのアドバイスは後日、印刷して掲示し、持ち帰れるようにします。 普段気になっていることなどを紙に書いてノンくんポストに入れると、後でノンくん(p.18)からアドバイスが返ってきます。勉強のことや友だちのこと、どんなことでもいいですよ。質問とアドバイスは、ほかの友だちに役立つことかもしれないので、何枚か印刷して壁のポケットに入れてあります。自由に持ち帰ってくださいね。 だから、「覚えるぞ」という自分の強い気持ちがないと、よく覚えられません。 学校では、先生の話を聞くことから学習が始まります。聞きのがすと、学習の方法や内容がよくわかりません。だから学習で一番大事なことは、話をしっかり聞くということです。 次に、与えられたことをただやっていては進歩がありません。一つひとつの学習のねらいを読み取り、自分なりの学習方法を早く見つけることが大事です。どうすれば学習がよく身に付くようになるの?学習は自分のもので、自分から学ぶものです。AQ1 考えていることがうまくできたり上達したりすると自信が付いてくるものです。だから、得意なことや好きなことに、どんどん取り組んでほしいと思います。 途中でうまくいかないときも、あきらめたりなげやりになったりしないでくださいね。あきらめないで取り組んだことは、ほかのことにもよい影響を与えます。同じように取り組めば、ほかのこともよくできるようになるからです。そうすれば、ますます自信が付いてきます。 もう一つ大事なことは、自分に暗示をかけることです。なにごとも「ダメだ」「できない」と悪い方に考えないで、「自分はできる」と暗示をかけるのです。そうすると、よい方に気持ちがはたらき、自信がわいてきますよ。自信をもつにはどうすればいいの?「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。だれでも好きなことには自分から取り組み、創意工夫をこらすので、どんどん上達するという意味です。AQ3 それだけ準備は大事なのです。学習も同じです。学習をするたびに道具を探していては、時間をむだにするだけでなく、学習の意欲もうすれてしまいます。 昔の人はよくこう言っていました。「暗やみの中でも道具がどこにあるかわかるように、整理整とんをしておくことが大事だよ」と。つまり、いつでもすぐに取り出せるように、何がどこにあるかわかるようにしておくということです。それを習慣にすると、いつの間にか、考えなくもその場所に上手に、整理整とんができるようになります。 きちんと整理整とんができると、能率よく学習ができるだけではなく、学習の進め方や考え方にも、よい影響を与えます。どうすれば学習の準備が上手にできるの?「だんどり八分」という言葉があります。物事がうまくできるかどうかは、その準備にかかっているという意味です。AQ2学級指導子どもたちとのつながりを深めるために子どもたちが悩みや疑問を気兼ねなく出せる環境をつくることも大切です。子どもは悩みを抱え込まずに済み、教師は児童理解を深めることができ、子どもたちとの結びつきが強まります。20 21