ブックタイトル尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
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尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
天気の悪い日やちょっと嫌なことがあったときなど、子どもたちが前向きな気持ちで学校に行けない日もあるかもしれません。そんなときは、学校に通うとどんなよいことがあるかを一緒に考えてみるとよいでしょう。 学校は、教科書の勉強をするためだけに通うところではありません。生きる力を身に付け、健康に育つために、いろいろなことを学ぶところです。そのために、学校では様々な目標がかかげられています。例えばこのような目標です。 「よく考える」 「ゆたかな心をもつ」 「健康な体をつくる」 「夢や希望をもつ」 「仲良く協力する」 学校では、このような目標に向かっていろいろな工夫をしています。先生方は、大切なことがよくわかるように、学年に合わせて順序よく、無理なく、やさしく教えてくれます。また、学習の時間を区切って、たくさんの教科を、いろいろな教材や教具を使ってわかりやすく教えてくれます。体育館、音楽室、図工室、図書室など、教科に合わせて教室が分かれていて、楽しく学ぶことができます。しっかり学習を身に付けてから次の学年に進むことができるように、計画的に教えてくれます。 家庭では、自由に学べるよさはありますが、これだけの計画や準備ができません。また、目的ごとの教室もなく、先生方もいません。 このように、いろいろなことを楽しく安全に、計画的に学ぶために、学校があります。学校で学ぶ理由 人はみな、一人だけでは生活していくことができません。安全に楽しく生活するためには、助け合い、協力し合うことが大切です。そのために、みんなが集まって社会をつくっているのです。 学校でみんなで学ぶ理由の一つは、助け合い、協力し合う方法を学ぶためです。“学校も小さな社会”という考え方で、友だちどうしの体験を通して学んでいます。 運動会、学芸会などの全校行事や、林間学校、修学旅行、遠足などの校外学習。委員会活動やクラブ活動、そして学級づくり。学校は、楽しく住みやすい社会をきずくための、練習の場だと言えるでしょう。 もう一つの理由は、おおぜいで助け合いながら学習すると、お互いによい影響をたくさん受けるということです。みんなと楽しく会話したり、一緒に遊んだりすることで、一人でいるときよりもたくさんの経験や知識、社会性が身に付きます。みんなで学ぶ理由 みなさんはしっかり学ぼうと、毎日元気に学校に通っています。学校は一人ひとりにとって大事な場所です。「仲良く助け合って学びたい」これはみんなの願いです。おうちの人や先生がたも、そのように願っています。 それなのに、自分の思うようにいかないからと、周りの友だちが困るようなことをする人がいます。学校には、みんなで楽しく安全にすごすために、大人の社会と同じようにルールがあります。みんなで学ぶために、ルールはとても大事です。 あなたが自分を大事だと思うように、周りのみんなも自分が大事です。もしも悪い気持ちが出てきたときには、「心の運転めんきょしょう」(p.12)を思いうかべてください。「こんなことしたら、あの子はどう感じるかな?」と相手の気持ちに置きかえて、すぐに心のブレーキをかけましょう。 それでもブレーキがうまくきかないと感じたときは、先生に相談してみましょう。きっと安全な運転の方法をやさしく教えてくれますよ。ルールを守る学級指導もしものときに「どうして学校に行かなければいけないの?」急に子どもからそんな質問があったら、教師はどのように答えたらよいでしょう。ここでは私の例を紹介していますが、先生方もぜひ一緒に考えてみてくださいね。24 25