ブックタイトル尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
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尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
ここでは、先人から受け継がれた伝統的な遊びなどを紹介します。便利な道具があふれる現代でも、かるたやすごろくといった昔ながらの遊びが続いているのには、理由があります。学級指導“定番の”学習活動を始める前に 現代では、電子ゲームやパソコン、スマートフォンなど、身の回りには便利で楽しい道具や遊びがあふれています。それなのに、昔ながらの伝承遊びが今も続いています。それはなぜでしょう? 伝承遊びには、人のぬくもりがあります。手づくりの技があります。人と人がふれ合う楽しさがあります。自然や身の回りの物を使った親しみやすさがあります。そして何よりも、みんなで協力し合いながら仲良く楽しく遊ぶことができるように工夫がしてあります。昔の人は、遊びの中にも心を取り入れていたのです。子どもたちは遊びを通して心を学び、人と人とのかかわり方を身に付けていました。自然や身の回りの物を大事にする知恵や技を学んでいました。 さて、現在はどうでしょうか? 新しい機器には未来を切りひらくすばらしい力があります。しかし、機器に没頭して一人遊びが多くなると、人と人とのかかわり方を忘れ、心を忘れてしまいます。 みなさんも伝承遊びをすることがあったら、ただ遊ぶのではなく、「人を大切にする心」「自然や物を大切にする心」など昔の人が遊びにこめてきた思いや願いについても、いっしょに考えてみましょう。①いろはがるた・かるたの絵を現代風に かき替えます・見やすくするために、 A4の大きさにかいて展示します②すごろく・身近なできごとをテーマにして つくります・ジャンボサイコロをつくって みんなで楽しく遊びます③廃材で遊ぶ・身の回りにある不要なもので、 すぐに遊べるものをつくります・みんなで楽しく遊べるものを つくりますいろはがるたで遊ぼう※p.26「①いろはがるた」の掲示例「きょうは人の身、あすはわが身」「今、他人にふりかかっている災難は、人ごとではありません。次は自分の身の上にも起こることだと考えましょう」という、いましめ。「まかぬタネは生えぬ」心によいタネをたくさんまきましょう。美しい花をいっぱい咲かせましょう。各かるたの内容に関連した新聞の切り抜きや、理解を深めるための言葉を一緒に掲示します。子どもが自分で考えるきっかけになるような補足をします。わざわいはじっさいのきまりはこうです さけられる自転車ルール知ってる?明るいタネ思いやりのタネどりょくのタネなかよしのタネ健康のタネ安全のタネけんかのタネなまけのタネけがやじこのタネいじわるのタネ自分勝手のタネ暗いタネただ伝承遊びに取り組むということではなく、私は最初に欠かさずこういう話をするようにしています。先人から伝わる心や伝承遊びの価値を子どもが知ることに、大きな価値があります。伝承遊びの実践例例えば国語の時間に取り組み、昔から伝わる方法や言葉に触れることで、より価値が生まれ、言語感覚を豊かにすることができるでしょう。26 27