ブックタイトル尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
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尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
NOTE教室は、子どもが学校生活の大半を過ごす場所です。ここでは、子どもが落ち着いた雰囲気の中で学習できるように、私が資料や作品を掲示する際に心がけていたことをご紹介します。① 壁に隙間なく掲示しない 壁に隙間なく掲示するのは効果的ではありません。学習の資料などを天井の桟から掲示板の下まで隙間なく掲示すると、子どもに圧迫感を与え快適に学習できません。ですから、掲示物と掲示物の間には、窮屈な感じを与えないような空間を確保します。② ジャンルごとに間隔を空ける 違う資料を隣り合わせに密着して掲示すると、子どもは混乱してしまい、せっかくの資料の意味がよく伝わりません。隣の資料と区別するために、ジャンルごとに適度な間隔を空けるとよく伝わります。また、掲示物は子どもが見やすい高さに設定します。③ 長い間掲示したままにしない 特別な場合を除き、同じ物を長い間掲示しないようにします。同じ掲示物をずっとそのままにしておくと、子どもは関心をなくし、掲示物に興味を示さなくなってしまいます。変化を付けるために短期間掲示して、次の掲示物と入れ替えるようにします。④ 色彩効果を利用する 子どもは色彩に敏感で心理的影響を受けやすいです。例えば、黄色や赤色は気持ちを高揚させ、薄いピンク色は優しい気持ちにさせます。水色や薄緑色は清々しい気持ちに、薄茶色は落ち着き、あたたかい気分にしてくれます。模造紙大で購入し、学級の実態に応じて使い分けると効果的です。⑤ 子どもに無断で掲示しない 子どもの作品の掲示は、本人にとって成績をさらされるのと同じような気持ちになります。満足な作品ができなかったために、掲示を望んでいない子どももいます。「がんばったところを見てもらおうね」と優しく説得し、本人が納得してから掲示するようにします。⑥ 作品は丁寧に扱う 作品は丁寧に扱い、掲示する場合は台紙に両面テープで貼り付け、台紙に画びょうを使います。作品には直接画びょうを刺さないようにします。作品を大切に扱っていることに子どもが気づくと、子どももみんなの作品を大切にするようになります。大切にされていることに気付けば励みになり、学習や作品づくりの意欲も高まります。学級指導環境づくりのポイント30 31