ブックタイトル尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
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尾形弘先生発 学級指導のちえぶくろ
NOTE 心の奥に、星のようにキラキラとかがやいているものが見えます。やさしさ星、明るさ星、やる気星、勇気星、夢や希望の星…。それぞれ星のように美しくかがやいています。この美しい星は、みなさんが生まれたときに両親から受けついだ、大切な宝ものです。赤ちゃんの目がキラキラとかがやいているのはそのためで、性格や気質をつくる大切なものです。 でも、赤ちゃんはその大切なたからものを、すぐに役立てることができません。歩く、話す、まわりを見ることができるようになって、はじめて役に立ち始めます。 でも、役に立てる前に、必ずじゃまをする者があらわれます(p.10につづく)。皆さんは、自分の心の中がどのようになっているか、知っていますか? ここに、自分の心の中が見える、少し変わっためがねがあります。 ふしぎなめがねは、自らを客観視するというメタ認知を促すアイテムです。成熟した現代社会において、自分が何者で、自分は社会にどんな役割を果たすことができるのか、ということを小さい頃から意識する機会が必要です。今、目の前にいる子どもたちはどうでしょう。一斉の指導がなかなか受け入れられない現状があるのではないでしょうか。このふしぎなめがねの発想を今の技術と掛け合わせることで、多様な子どもたちへと対応できるツールへと進化するのではないでしょうか。心の中のほうせきおもてうらおもてから見ると、普通のめがねですね。ちょっとかけてみましょう。“理想的な状態” の写真をタブレット等で撮影し、大画面で学級全員に見せる。まず最初に「全体が揃っていると美しい」と感じさせる。めがねをかけると、二つの目があなたの心の中を見つめています。これは、子どもたちが「自分の心の中」を具体的にイメージできるようにと考えた、手づくりのめがねです。このめがねをのぞきこむと、自分の心の中にあるよいものや、そのよさをかき消す悪いものが見えてきます。サンプル作成者:さとえ学園小学校 山中昭岳先生より厚紙でつくっためがねの内側に、“自分を見つめる目” が付いています。目に立体感を出すために、目の裏側には円筒状にした小さな厚紙を貼り付けています。本書は、各コーナーで示された手立てをもとに、先生が学級の実態に合わせて考え、アレンジして活用するためのきっかけづくりとなるよう意図して構成されています。もちろん、検討の結果そのまま活用しても構いません。以下は一例です。以降のNOTEは、考える際のメモとしてお使いください。????????????ポイント整理ふしぎなめがねは、自らを客観視するためのすぐれたアイテム!実践イメージ整理整頓させたい!・ロッカーや机の中・乱雑な傘立て・そろっていない靴箱 etc.多様な子どもたちがいる現在、具体的に目に見える形で示し、本人に気付かせることが大事、という考えもあるタブレット等のICTツールを活用してみる!ピンときていない児童には、個別に良くない状態の写真を見せ、これからどうすればいいか、などを語らせる。語られないときは、こうすれば気持ちがいいよ、と語りかけるように言う。最後にきちんとできた様子も撮影して、これがよい姿だよ、と児童に認識させる(これが大事!)STEP 1STEP 2STEP 3具体的に指示の必要な子どもも、自らの姿を見ることで具体的に修正すべき点に気付くことができる!GOAL!学級指導??????????????????????????????????????????????学級の状況に合わせてアイテムを使わないという場合も、このようなネーミングで話をすることで、子どもたちは断然理解しやすくなります。8 9本書では、著者が長年にわたり実践してきた手だてを「ちえぶくろ」として紹介しています。この「本冊子の使い方」を参考にしながら、それぞれの状況に合わせて活用してください。本冊子の使い方 タイトルの下には、各コーナーの概要が記載されています。アイテムを作成する際のポイントや使い方など、著者によるひとことポイントです。 いくつかのページにはNOTE欄があります。各テーマごとに気付いたことや「自分の学級ならどう使うか?」といったメモを書き留めるなどして、活用してください(p.9では、使い方の実例を示しています)。また、NOTE欄がないページについても、「自分ならこう伝える」のように置き換えて読むことで、活用イメージがふくらみます。 著者が子どもたちに向けて作成したアイテムなど、実践内容を具体的に紹介しています。文章は子どもたちに語りかけるような表現を用いています。 p.7では、一度立ち止まり、目の前の子どもたちや学級の現状を思い浮かべながら「こんな学級になったらいいな」という思いを書き出してみてください。コーナータイトル 各コーナーで紹介する内容の、具体的な活用場面を提示しています。具体的な活用場面ひとくふうNOTEの使い方思いを書き出す実践内容 実践例を“実際の学級” で生かすための、著者によるヒントやポイントを記載しています。ポイントとヒントはくぶつかんの入口を見上げると、「転ばぬ先のつえ」と書かれた大きなつえがあります。最初にこの「つえ」の意味を考えるところから、子どもたちの学びが始まります。 ※ここでいう“転ばぬ先のつえ”とは、これから始まる学級において、先生が子どもたちとどんなクラスにしていきたいかを考えることを指しています。 考えが奥深く、何ごとにも通ずるはかり知れないちえのことを「英知」と言います。このつえはみなさんに語っています。 地球の生物は、それぞれ役割をもって生きています。小さな虫から大きなゾウまで、すべての動植物がともに生きることで、地球が成り立っているのです。それなのに、ちえや心をもっている人間が、自分たちの都合だけで自然をこわしています。小さなアリに言葉があれば、きっとこう言うでしょう。 人間は、心と100万馬力のパワー(ちえ)があるつえを持っています。心とちえをよせ合えば、地球の命を救うことができます。 これからながく未来に生きるみなさんへ。よく学び、みんなと仲良くし、かけがえのない命を大切にしてください。これから身に付けるちえは、必ず皆さんを助けてくれるものです。 さあ、この「転ばぬ先のつえ」をくぐって、先人の英知を学んでください。 「ちえのある人間が、どうして自分から地球をこわしているの?」 「うちゅうの星には、命のたねがきざみこまれています。天上にかがやく星のかけらが集まって地球が誕生し、地球にふりまかれた命のたねによって生物が生まれました。はるか遠く、生物の進化によって人類が生まれ、進化がくり返されて、今の人間社会があるのです」 明るく楽しい学級には、誰もが話しやすい雰囲気があります。1日1回、自分の思ったことや考えたこと、疑問に思ったことを発言できると、そういう雰囲気の学級をつくることができます。授業中だけでなく、朝の会やおわりの会でも、発言の機会をつくってみましょう。 また、これからの学習では、見通しと振り返りが大切です。1日を振り返り、次につながる課題をそれぞれが書いてみるのもよいでしょう。 そういったことを私は、「1日1文チャレンジ」として実践してきました。 どんなことでも、みんなで決めて続けることが大事です。先生方もここで一度立ち止まり、今目の前にいる子どもたちのことや、こんな学級にしたいという思いなどを、自由に書き出してみてください。1日1文チャレンジこんな学級になったらいいな学級指導????????????????????と。と。????????????4月に学級づくりの第一歩として、こんな話をしてみるのもいいでしょうね。先生がこんな学級にしていきたいということを語りかけるのもいいと思いますよ。学級の「つえ」を、みんなで話し合ってみてください。6 72 3