ブックタイトル小学校社会科 わたしの指導提案
- ページ
- 6/20
このページは 小学校社会科 わたしの指導提案 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 小学校社会科 わたしの指導提案 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
小学校社会科 わたしの指導提案
55101 わたしたちの県 わたしたちの住んでいる都と道どう府ふ県けんの特色を,調べていきましょう。日本の都と 道どう府ふ県けん わたしたちの住んでいる日本には,全部で47の都道府県(1都1道2府43県)があります。都道府県の形や面めん積せき,特とく色しょくなど,さまざまです。①日本の都道府県家族といっしょに旅行でおとずれた都道府県はどこか,さがしてみるね。日本には,47の都道府県があるんだね。自分たちの住んでいるところは,どこにあって,まわりには,どんな都道府県があるのかな。かじゅ園についても3年生で学習したね。くだものやかきを作っている都道府県はどこなのかな。④の写真は,木を加工する工場だね。工場の近くに,加工するほどたくさんの木があるのかな。③の写真には,自動車がたくさんうつっているね。どこでつくられているのかな。船があるけれど,自動車を積つんでどこかに運ぶのかな。スーパーについては,3年生で学習したね。②の写真を見ると,売られている品物がどこの都道府県でつくられたのかわかるね。②スーパーで売られている特とく産さん物ぶつ④木もく材ざいを加工する工場③船で運ばれる自動車⑤かじゅ園での作業のようす⑥かきの養ようしょくのようす 人の力で,魚や貝などを育ててふやすことです。くわしくは,5年生で学習します。養しょく6 75年4年3年6年年間を通した見通しと振り返り 従来は,「火災,風水害,地震」から選択して学習することになっており,自然災害を学習しないケースも多かった。しかし,今回の改訂で「自然災害」は独立して4年に位置づけられた。地震災害,津波災害,風水害,火山災害,雪害などから,県内で発生したものを選択する。政治の働きに関心を高めるようにするため,県庁や市役所の働きなどを中心に取り上げ,防災情報の発信,避難体制の確保などの働き,自衛隊など国の機関との関わりを取り上げることとなった。また,自分たちにもできることを選択・判断できるようにする。 県内の主な文化財や祭りなどの年中行事を大まかに捉えた上で,絞り込んだ事例をもとに,継承を支える人々の願いや努力を学習する。地域の発展に尽くした人々については,開発,教育,文化,産業などに新しく医療が追加され,これらから選択する。伝統や文化の保存や継承のために,自分たちにできることを考えたり,選択・判断したりできるようにする。 県内の特色ある地域については,国際交流が加わった。地場産業,地域の資源(自然または伝統文化)の保護・活用とともに,様々な組織や人々が協力して,まちづくりや産業を発展させていることを理解し,自分たちの地域と比較を通して地域の特色を考えることができるようにする。(柴田)自然災害から人々を守る 今回の学習指導要領改訂の趣旨及び要点において,第4学年では「地域社会における災害及び事故の防止」の内容の取扱いに示されていた「風水害,地震など」が独立させられ,「自然災害から人々を守る活動」として示されている。具体的には,「地震災害,津波災害,風水害,火山災害,雪害などの中から,過去に県内で発生したものを選択して取り上げる」ということが示されている。その際に,政治の働きに関心を高めるために,「県庁や市役所の働きなどを中心に取り上げ,防災情報の発信,避難体制の確保などの働き,自衛隊など国の機関との関わりを取り上げること」が示されている。 また,本内容における具体例として,「過去に発生した地域の自然災害」や「関係機関の協力」などに着目して,「聞き取り調査」「地図や年表などの資料」等をもとに, 調べて整理し, 過去の自然災害に対する協働 的に対処してきたことや,今後想定される災害に対する備えについて理解できるようにすることであると例示されている。 本小単元ではこれらの点を踏まえ,市役所などの行政と地域住民とが連携(協働)して行っている活動を取り上げる。また,「広島県では,これまでどのような自然災害が発生し,どのような被害があったのか」「被害を減らすために関係機関や人々はどのように協力しているのか」など『学習指導要領解説』で例示されたものをもとに,問いを設けるようにする。そして,最後に地域で起こり得る災害を想定し,日頃から必要な備えをするなど,自分たちにできる自然災害への備えを選択・判断できるように指導していく。 授業開発の視点として,主に広島県で起こった「2018年西日本豪雨災害」「2014年広島豪雨(土砂)災害」を取り上げ,どのような災害であったのか,当時の新聞記事やニュース等,メディアを活用しながら想起できるようにする。その後,広島市で水害が多い理由やその対策などについて調べる活動を設定する。また,実際に被災され現在まで地域の復旧や復興に取り組まれている復興交流館の方から災害の概要や現在までの取り組みについて話を聞く場を設けるようにする。 このように身近な豪雨(土砂)災害について学習する中で,災害時や災害後に広島市による,どのような政治のはたらきがあったのかを確認するとともに,災害ボランティアの存在や,民間支援団体との協力関係,地元住民が自ら行っている活動(自主防災会や復興交流館の活動など)について示し,復旧や復興を進めるさまざまな取り組みが行われていることについて理解できるようにする。 最後に本単元の学習を通して,災害時や災害後の行政や住民との協働した復旧・復興の取り組みや,住民による伝承の意味,それを受けて防災や減災に向けた備えが重要であることを理解できるようにする。そして,子どもたち自身が自然災害を他人事ではなく自分事として考えていけるようにしたいと考える。(伊藤)第 4 学年の指導提案● 広島大学附属東雲小学校教諭 伊藤 公一 自然災害から人々を守る活動● 名古屋大学大学院教授 柴田 好章大単元事例単元構想に向けた視点「政治の働き」を踏まえた授業開発 学習指導要領では,これまで3・4年の目標や内容はまとめて示されていたが,今回は各学年が独立した。教科書構成も「3・4年上・下」から,各学年独立した教科書となる。4年では,5つの内容(新教科書では6単元)から構成され,自分たちの県を中心に学習が展開する。 最初の大単元は,年間を通した自分たちの県に関する学習の導入にあたる。日本の中での県の位置や近隣の県との位置関係,県内の地形の様子,土地利用,交通網,産業や人口の分布など,自分たちの県の地理的環境の概要を理解し,その特色を考え表現することができるようにする。地図帳や資料を活用し,白地図にまとめる技能を身につける。47 都道府県の名称と位置については,理解することが明記されるようになった。 まず,飲料水,電気,ガスを供給する事業について学習する。内容としては,健康な生活の維持と向上に,安全で安定的に供給できることが加わっている。次に,廃棄物を処理する事業について学習する。内容としては,資源の有効利用に,衛生的な処理が加わっている。また,仕組みが計画的に改善され公衆衛生が向上してきたことも加わっている。なお,従来「法やきまり」は飲料水,電気,ガスの確保においても扱うものとされていたが,廃棄物の処理のみに限定された。また,ごみの減量や水を汚さない工夫など自分たちにできることを選択・判断できるようにする。わたしたちの住む県健康なくらしを守る県内の特色ある地域県内の祭りや地域の発展につくした人々▲ 4 年P.66 7