ブックタイトル小学校社会科 わたしの指導提案
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小学校社会科 わたしの指導提案
5年4年3年6年年間を通した見通しと振り返り単元計画案 ●大単元名 自然災害から人々を守る活動●大単元の目標 広島県でこれまで起こった自然災害について,どのような被害があったのか,被害を減らすために行政や関係機関や人々はどのような工夫や努力をしているのかなどについて調べ,調べたことを整理しまとめることを通して,地域で起こり得る災害を想定し,日頃から必要なそなえをするなど,自分たちにできる自然災害へのそなえについて考えることができる。2018 年に起きた西日本豪雨災害について想起させ,広島県で大きな被害があったことに着目させる。また,2014 年に同じ広島で起きた広島豪雨災害が,どのような災害であったのか,関心をもたせる。 「2018 年西日本豪雨災害」「2014 年広島豪雨災害」の 被害の様子が分かる写真主な学習活動資料資 料資● 近年,自分たちの住む広島県で 甚大な被害をもたらした2つの豪 雨災害を想起させ,子どもたち にとって身近な問題であることを おさえる。● 学習問題につながる疑問をもと に,問題解決につながる学習問 題づくりを行い,学習の見通しを もたせる。ポイント● 広島県では,過去にこれまでどのような自然災害が起こったのか 調べる。 広島県の災害の記録 広島県内で起きた災害当時の新聞 太田川河川事務所HP● 広島市では,なぜ水害(土砂災害・洪水・高潮など)が多いのか, その理由を考える。 「太田川三角州の干拓・埋立による開発進展状況」 「標高地形図」「わたしたちの広島3・4年」● 水害に備えた様々な工夫について調べ,整理しまとめる。● 広島市で起こった水害の中で,2014 年広島豪雨災害(土砂災害) について調べ,関係機関の働きについて調べる。 インタビュー資料(市役所の人・災害ボランティア,民間支援 団体,自主防災会の人の話・住民の話) 写真(自衛隊によ る救助活動の様子) 県の取り組みについて● 自然災害にそなえた広島市の取り組みや,自分たちにできることを 考え,話し合う。●「 過去に発生した地域の自然災 害」について調べる活動を設定 することで,広島市は水害の多 いまちであることに気づかせ,そ の理由を資料から読み取らせる。● 2014 年の豪雨災害における「関 係機関の協力」に着目させる。● ハザードマップの活用,避難訓練, 家族と避難場所の確認など,子ど もたち自身にもできることを考えさ せる。資料資 料資資料資 料資児童の活動と内容指導上の留意点①2014 年広島豪雨災害(土砂災害) についての学習を振り返る。教広島豪雨災害(土砂災害)が起こった際に,関係機関の人々は どのような取り組みを行ったのでしょう。児 広島市と住民とが,協力して支援を行っている。児 住民の意見を聞きながら,広島市は支援や復旧を行っている。・「復興まちづくりプラン」や広島市役所の方の話を想起させることで,市役所と住民との協働したまちづくりが重要であることをおさえる。・市役所と住民による協働したまちづくりの具体的な取り組みについて確認する。②協働した取り組みである「復興まちづくりプラン」 や復興交流館の方の災害を伝承する大切さについて の話を聞き,本時の学習問題を設定する。・復興交流館の方の話から,「被災者にとって思い出したくない過去なのに,なぜ災害について伝え続けようとするのだろうか」と問いかけることで,伝承の目的がいつ起こるか分からない自然災害にそなえてほしいという思いからきたものであることをおさえる。③防災や減災のための取り組みについて調べ, 自分の考えをまとめる。教どんな取り組みが行われているのか,資料から読み取ろう。児ハザードマップを作成している。児防災や減災のための施設(砂防堰堤など)の建設を計画している。児防災士(防災リーダー)を育てている。教わたしたちは,災害に備えてどんなことができるのか考えよう。児近所の人のことを知っておくことや,知ってもらうこと。児ハザードマップを活用して,避難経路を確認する。児自分の命は自分で守るために,「これぐらい大丈夫」だと思っても, すぐに逃げる。・広島市で災害が起こった場合,どのような被害が出るのかを考えさせることで,災害に対する危機意識を感じられるようにする。・ 災害に備えた取り組みについて,資料(ハザードマップなど)をもとに考えられるようにする。・ 防災や減災に向けて,子どもたち一人ひとりが大切だと思っていることを,ノートに書く時間をとる。・災害が他人事でなく,自分の事として考えられるように,資料(減災に向けた取り組みについて)を配付する。④本時の学習を振り返る。児ハザードマップの作成等,広島市は様々な取り組みを行っている。児災害がもし起こった時のために,避難経路の確認等日ごろから自 分事として考えておくことが大切。・わたしたちの問題として設定した取り組みを,整理してまとめられるように,2つの視点を示す。 ①自然災害にそなえた広島市の取り組みについて ②自分たちにできるそなえについて教…教師の発問・指示・説明例児…予測される児童の発言本時の展開例…配分時間10 分10 分15 分10分 伊藤先生の単元構想の基本的な流れは,自然災害を自分の身近な問題として子どもがとらえられるようになっている。まず,地域で発生してきた様々な自然災害を概観する。そして過去に起きた1つの自然災害に絞り込み,災害の対処と備えについて,様々な組織の働きや人々のつながりに着目しながら調べ活動を展開する。子どもが常に自分事として考え続けられるよう,命を守るという願いが単元全体につらぬかれている。 特に,単元終末の本時では,災害に備えるために市役所が取り組んでいることと一緒に,子どもが自分自身でできることを考える展開になっている。関係機関の働きと,子ども自身の選択・判断が,不即不離の関係にある。 災害への対処や備えは,他人任せにできるはずはない。子ども自身が解決に向けて考えたり動き出したりしなければならない。災害に備えて自分が何ができるのかを考えることは,自分や自分にとって大切な人の命を守ることの重要性に気づく機会になる。資料資 料資大単元導入自然災害からわたしたちのくらしを守るために,どのような人が,どのような工夫や努力を行っているのだろうか。どのようにして,災害からわたしたちのくらしを守っているのだろう?わたしたちの 問 題 …本時の中心発問わたしたちの問題 自然災害にそなえた広島市の取り組みや,自分たちにできるそなえについて考えよう。学習問題 8 9