ブックタイトル図工・美術でゆたかなくらし

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概要

図工・美術でゆたかなくらし

新しい学習指導要領三つのポイント 平成29 年に告示された学習指導要領は、「主体的・対話的で深い学び」、「学校教育で育てるべき資質・能力の整理」、「社会に開かれた教育課程」の三つがポイントであるといわれています。「社会に開かれた教育課程」は、この三つのポイントの中でも、ベースに位置付くものです(図1)。 ちなみに「教育課程」とは、学習指導要領に基づいて個々の学校が編成する全領域、全学年分の教育計画のことです。それを文字通り「社会に開く」ことで、子どもたちが変化の激しい社会を生きるために必要な資質・能力を育成しようというのです。なぜ「社会に開かれた教育課程」が求められるの? 「社会に開かれた教育課程」が求められるようになった主な理由は、変化の激しい先行きが見えにくい、これからの社会で生きていく資質・能力を育てるためには、子どもの育成の中核となる学校とその教育課程が、地域や社会とつながりをもちつつ、目指すところを共有しながら、一緒に子どもを育てていこうとする意識が必要だからです(図2)。 「そんなこと、分かっているし、もうやってるよ!」という声が聞こえてきそうです。おっしゃる通りです。つまり、全く新しいことを始めるのではなく、家庭や地域、社会と一緒に子どもを育てていく意識を改めて自覚することが、まずは求められているのです。図工・美術で「社会に開かれた教育課程」を実現 その前にまずは、「社会に開かれた教育課程」について、そしてそれを図工・美術で実現するための考え方についてご紹介します。「社会に開かれた教育課程」はどのような考えの下に掲げられたのか、また図工・美術の授業をどう位置付ければよいのか、一緒に考えていきましょう。キーワードは つなぐ です。図1 学習指導要領三つのポイントの関係社会に開かれた教育課程主体的・対話的で深い学び育てるべき資質・能力の整理これから求められる学びのあり方とは…● 現実の社会とのつながりの中で子どもたちの学びを理解すること● 社会とのつながりを重視しながら学校の特色づくりを図ること など地域や社会とつながるとは…● 学校が社会と接点をもちつつ、多様な人々とつながりを保ちながら学ぶことのできる開かれた環境となること地域や社会と一緒に子どもを育てていく意識をもつと…● 地域の社会の人たちに、学校でやっていることを理解してもらえる● 地域や社会の人たちに協力してもらえる● 地域や社会の人たちと一緒に子どもを育てることができるつまり、みんなで子どもを育てることに!!図2  社会に開かれた教育課程を考える「社会に開かれた教育課程」とは?4 5