ブックタイトル形 forme No.303 教科書特集号

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概要

形 forme No.303 教科書特集号

まず年間指導計画まず、年度初めに教科書を開いて、自校の年間指導計画と併せて確認します。通知表など保護者へ通知する時期にも考慮して観点別の評価を実施することができるか、また学習指導要領の表現(1)(2)がバランスよく配列されているかなどを調整します。年度初めの授業では、年間を通じてどんな学習があるのか子どもたちと図画工作の教科書を見ながら関心を高めるのもいいですね。まず題材年間指導計画が決まったら、次は題材です。子どもの発達を踏まえて、学習指導要領の趣旨をもとに自主題材を開発することができます。教科書には「題材(題材例名含む)」が掲載されていますので参考にしてください。この題材名は黒板などに書いて授業の内容を伝えるとともに、子どもの意欲を喚起する重要な役割をもっていますので題材名を工夫しましょう。まず学習指導案題材の目標をしっかり立てます。目標と表裏一体なのが「評価」です。この題材を通して、どんな資質や能力を育てようとするのか重点化を図るとよいでしょう。教科書には小黒板に「学習のめあて」として、主な題材の目標が掲載されています子。どもの「学習のめあて」は、四つすべて目標に立てるのではなく、それぞれ授業内容と合わせて、時間ごとに重点化することができます。これは「評価規準」ともなります。単位授業時間あたり一つの観点で評価することを考えると、その多くの時間は「発想や構想の能力」と「創造的な技能」の表れを考慮して、それぞれ評価をするのがよいでしょう。「造形への関心・意欲・態度」は、いくつかの題材を通して、見取りましょう。指導することを前提として、評価は成立しますから、「鑑賞の能力」の評価規準は、鑑賞の時間が十分保障されるときに設けます。評価規準を設けないときの能力の表れなどは、メモなどで記録して、年間や学期などの総括的な評価の資料とします。まず教材研究と準備教科書には、その題材で使う用具や材料が明記されています。情景写真などからも判断して、子どもの発想を広げる材料などを準備するために保護者に協力を求める場合には、あらかじめ「おたより」などで伝えます。授業が近付いてきたら、教材研究です。工作や立体など、新しい用具や材料と出合う題材では特に、子どもと同じものを使って事前につくるなどして、つまずきやすいところを予測することが大切です。図画工作の教科書には、安全を考慮するための注意点なども掲載されています。図工しよう事前計画編文とイラスト阿部宏行北海道教育大学岩見沢校准教授13 | 303 | forme