ブックタイトル形 forme No.303 教科書特集号
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形 forme No.303 教科書特集号
●「教科書的」とは?ヤフーの「知恵袋」にこんな問答が載っていました。質問「会社である提案をしたところ、〈教科書的だ〉と批判を受けました。……教科書的という言葉が持つ意味と、そういわれないようにするためにはどのような工夫をすればよいかを教えてください。」以下がベストアンサーとされます。「教科書には試験(今回の場合、企画コンセプト等)などに向けての大事な項目だけしか載っていません。なので人を惹きつける魅力的な部分が少ないです。……対策としては柔らかいタッチにしてみたり、遊び心を入れてみたりしては如何でしょうか。……感覚的にいうとちょっと要点が分かりづらい教科書くらいがちょうど良いかもしれません。その分かりづらさに人は興味をもってしまうのです。」●図画工作科の教科書ではこの問答の背景には、学校教育で使用される教科書について一種の禁欲的なイメージがあるようです。ただ、ここでのアンサーは、図工の教科書にとっても示唆するところがあります。「やわらかいタッチ」とか「遊び心」などは、一般的にコミュニケーションケーションを円滑にする手立てであり、特に子どもが読む教科書には大切なことです。では、「ちょっと要点がわかりづらい」ことはどうでしょうか?「わかりやすい教科書を」とよく言われます。何かを理解しようとする教科書である限り、このわかりやすさは当然、求められます。ただ、それが、ぱっと見て「要するに全員が教科書にあるこの作品をつくればいい」という、わかりやすさであるなら、創造のプロセスにおける思考、判断、表現の活動を重視する図工の場合とは少し違います。「わかりづらさ」を「あいまいさ=多様な選択肢の可能性」として考えるなら、図工のカリキュラムとしての完成度はこの「あいまいさ」によって高められます。最初の問答に戻れば、図工の教科書作成に関わる者として、この教科書を使う小学生が将来、大人になって〈教科書的〉だと言う時には、「楽しくやる気にさせる本」というイメージをもつようなってもらいたいと願っています。愛知教育大学名誉教授藤江充●ともに学ぶ図工・美術の先生と子どもが、ともにつくりだす学びの日々。ぞうけいのもり[38×54cm/クレヨン,えのぐ]じどうさくひん?て・んじて・んがえるみかか河か伯はく(親おや子こ)1931茨いばら城き県けん近きん代だい美び術じゅつ館かん蔵ぞう[茨城県]小お川がわ芋う銭せん[東とう京きょう都と,1868~1938]?いろいろないきもののかたちやいろからたのしいおはなしがきこえてくるね。[たかさ34cm/スポンジ,ビーズ]じどうさくひん?50 5123 | 303 | forme