ブックタイトル形 forme No.303 教科書特集号
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形 forme No.303 教科書特集号
3図画工作の時間に大切にしたいことは?では実際にそうした力を育むためには、どのようなことが大切なのでしょうか?アンケートでは「時間・空間」「題材の設定」ということが先ず浮かび上がってきました。時間・空間を保障する何よりも、普段から子どもたちがどんどん試したり、協力し合ったりしながら活動できる雰囲気や場所をつくっておくことは大切です。同時に、活動の時間的・空間的な余裕も重要ですが、現状は、それらを保障することはなかなか難しく、教科の価値を発揮するには十分ではないようです。このことは、これからの図画工作を考える上で重要な課題と言えます。題材の設定子どもたちがやってみたいと思える題材設定も大切な要素です。やってみたいという関心や意欲を高めるだけではなく、Q2で見てきたような力を育むことができる題材である必要があります。ただ、一つの題材で全てを網羅するということではなく、年間(六年間)での積み上げが大切でしょう。先生の姿図画工作における先生の役割は、何かを教えるというより、子どもたちの傍にいつもいて、寄り添いながら共に考え、一緒に発見を楽しみ、喜びを分かち合う存在として位置付けられているようです。子どもたちが自分で感じ考える「主体性」を尊重しながら、時には手を添え、時には引き上げながら、学びを手助けする姿は子どもたちにも伝わるでしょう。そうした先生の存在があって初めて、子どもたちは思う存分「ためすかかわるつくりだす」力を発揮することができ、「造形的に世界を認識する」力を育むことができるのかもしれません。いろいろなきれいなものをあつめたよ[たかさ8cm]?赤いみのたからばこ[たかさ6cm]?きれいなダイヤのおへや[たかさ25cm]?いろいろなおきかたやおくばしょをためして。みんなであつめたものから,お気に入りを見つけよう。小さくてまるいよ。さわってかんじてみよう。どんなにおいがするかな。もこもこきれいな花がさいたよ[たかさ7cm]?いろいろなかたちの貝がらをあつめたよ。きらきらしたものをならべて,もっとすてきに。貝がらのうらはきらきらしているね。32 33いろいろなおきかたやおくばしょをためして。どんどんならべたりかざったりして,すてきな見えかたを見つけよう。あまったざいりょうは,しゅるいごとにあつめよう。あまったざいりょうは,かたづけいっぱいみのまわりでお気に入りのものを見つけよう。もっとすてきに見えるようにしよう。ざいりょうをあつめて,見ることやかざることをたのしむ。お気に入りをたのしんで見つけよう。どこが気に入ったのかかんがえよう。すてきな見せかたをくふうしよう。ざいりょうのかんじや見せかたをあじわおう。ざいりょうをあつめて,見ることやかざることをたのしむ。かんかんかしょうかざっていくうちに,もっとたいせつなものになっていったよ。すてきなもの「時間・空間」・日常・チャレンジできる……風土・自ら自由に発想できる環境・考えることとその時間・子どもが考える、子どもが見付ける・子どもがつくりだすということを十分に保障する・よい意味での冗長性・余白のようなものを担保する―逸脱、停滞、反復を許容する―時間・自分なりに手ごたえを感じ取ることができるような時間や環境・子どもがものを身体で感じ、じっと考えることができる時間「題材」・ナンセンスで楽しい・魅力ある題材・一人ひとりの子どもの持てる力が拓かれる題材・行為、材料、意味の洗練・必要な材料や用具、方法についての選択肢が持てるような支援・プロセスを支える「先生の姿」・迷いも思い付きも失敗も成功も丸ごと受け止めること・子どもたちが一生懸命表現しようとする行為を、まず無条件で受け入れてみる・一人ひとりの違いを大切にする・子どもの感じ方、考え方を大切にしたい・それぞれの子どものイメージの中で何が起こっているのか、ということを感じる・信じて待つAQforme | 303 | 06