ブックタイトル形 forme 307号
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形 forme 307号
ねんどは直接触れて表現することができる材料です。子どもは、ねんどと交わる中で、材料を介し、身体全体の運動と感覚を働かせ、思いを生み広げることを体験していきます。授業づくりに際しては、そうしたねんどと子どものかかわりを豊かに醸成する場を設定したいものです。立つ?座る?座りこむ?子どもの姿を思い浮かべてみましょう。ねんどが机の上にあるのと床の上にあるのとでは、立つ、椅子に座る、床に座りこむといったように体勢も変化し、体重のかけ方や身体の動く範囲、動かし方も変わることが予想できます。ねんどを押しつぶす、持ち運ぶ、じっくり腰を据えて形を整えるといったように様々な試みを子どもはしますが、場の設定によってかかわり方に影響がでることがわかります。子どもとねんどの関係を支え促す場の働きに着目することで、場を設定する際のヒントが見出せます。いろいろな見方も広げたいねんどは立体として様々な方向から眺めることができます。視線の高さや広がり、移り変わりなどを予想して作業場所を用意する、周囲にゆとりをもたせて子どもの動きをスムーズにするといった手立てをすることは、見方や考え方の広がりを促します。また、互いの作品を見合いながらつくる場所や、合作に挑戦できる場所を設定することもよいでしょう。ねんどの活動編文名達英詔北海道教育大学旭川校教授イラスト後藤恵13 | 307 | forme