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概要

形 forme 307号

楽しい図工の時間を願い図工の授業において、子どもたちは、自分の思いや願いを大切にしながら自分なりの形や色でかいたりつくったりしています。つくりだした形や色について友だちと話したり表現に見入ったりしています。こんな子どもたちの姿に、図画工作科の目標にある「感性を働かせて」いる具体の姿を心で感じ、みることができます。こんな造形活動の中で働いている「感じる心」や「味わう心」を大切にしていきたいと考えます。さらに、「造形活動=コミュニケーションツール」をキーワードに、造形活動を通したつむぎ合い(あたたかな人とのかかわり)も中心に据え、あたたかな子ども同士、子どもと先生の関係をつくっていきたいと思います。これは、平成二十三年から実施している全校造形の日「わくわくずこうディ」を実施するにあたり、本校が大切にしていることです。子どもたちに楽しい図工の時間を提供したいという願いから始まり、平成二十七年で五年目を迎えます。みんなの「造形」へつながる「見て。ぼくの紙コップくねくね道」「いいじゃん。上にものせようよ」「いいね、いいね。やろう」自分を囲むように並んだ紙コップの上に、友だちとさらに紙コップをのせ始めたその子に笑顔があふれます。一年生の題材「ならべてつんで」は、子どもたちが体全体で造形の美しさや面白さを感じる題材です。およそ四千個の紙コップを目の前にした一年生の瞳はとても輝き、あっという間に様々な形が体育館に広がっていきます。高く積んだり、四方八方に並べたり、友だちとつながったりしながら、家や町、動物などに見立て、さらに積んだり並べたりしていきます。まさに、子どもたちの想像が、創造に変わっていく瞬間です。そこには、ともに積んだり並べたりしている先生や保護者の方々もいます。一人ひとりの「造形」が、みんなの「造形」へとつながっていき、心もつながっていきます。他学年の活動・二学年「ぼくたち・わたしたちの色のはじまり」(気に入った絵の具で色水をつくり、並べていきます)・三学年「シンボルツリー」(学校周辺から集めた自然材を使い、クラスのシンボルツリーをつくります)・四学年「つないでいくと」(竹ひごや竹の棒を材料に、校庭の遊具などに工夫してつないでいきます)・五学年「ふわりとくしゃりでつくるきもち」(お花紙の柔らかさを生かしてその形を変えながら、様々な気持ちを表していきます)わくわくずこうディ長野県茅野市立永明小学校小林一博授業実践学びのフロンティア小学校向き材・友・先生とつむぎ合う全校造形の日forme | 307 | 16