ブックタイトル形 forme 309号
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形 forme 309号
す色の組合せを考えて話し合う活動をしたんです。そこで個人的な好みや感じ方と、多くの人に共通する感じ方があるということを確認しました。それを踏まえて、マークの目的の違いをもとに、伝えたいことに合わせて色を選んでいましたね。自分のマークは自分の好きな色でいいけど、場所のマークはその場所の特徴や機能などが伝わらないといけませんから。北村生徒たちが話し合って気付くようにするのは面白いですね。桐山デザインの授業では特に客観的な視点を大切にしたいので、話し合いは重視しますね。コンセプトをはっきりとさせる桐山子どもたちはマークにしたい場所を選ぶ時点で、場所へのイメージは自分なりに持っていたと思うのですが、北村さんは依頼されたことに対して、どのようにしてイメージをもつのでしょうか。北村チラシやポスターをつくる時、最初は、主催者や企画者の話をよく聞くようにしています。講演会であればタイトルや、誰が何について話すのか、来てほしい対象などについてなどです。外来種問題や絶滅危惧種についての深刻な内容のものと、親子向けのものでは全く違いますよね。話をしながらコンセプトをかためて、そこからデザインのイメージを決めるといった感じです。飼育係に相談されて解説などを一緒に考えるときも、何をどのように見せたいのか、思いや考えをよく聞きます。桐山聞き取りや話し合いはデザインする時のイメージをもつためだけでなく、コンセプトを固めるためにも大切なのですね。聞き取りで、意識して行っていることはありますか。北村相手も答えやすいと思うので「楽しい雰囲気か格好いい雰囲気か」のような大雑把なことから聞いて、徐々に具体的にしています。以前特設展で、動物のおもしろさや不思議さを伝える「wonder hut」という展示をしました。この時は動物の不思議がつまった感じから、小屋のようなイメージがでてきて、「hut(小屋)」というタイトルと、北欧っぽい感じに見せようということが決まりました。そこから薄い水色を基調にしたり、内装も某家具屋さんの棚を使ったりと細部が決まっていきました。もちろん飼育係誰かのための形特集09 | 309 | forme