ブックタイトル形 forme 310号
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形 forme 310号
はじめに「校長先生、卒業前に授業をお願いします。子どもたち、とても喜ぶと思います」と、六年担任から話があったのは、昨年の十二月のことでした。「もちろん、喜んで」と、その場で快諾しましたが、どの教科で授業をするかについては、子どもたちの顔を思い浮かべながらしばらく悩みました。そして、「授業の思い出とともに、形として何かを残せる授業をしてあげたい」と考え選んだのが図画工作の授業でした。題材についても色々と悩んだ末、「二時間程度で完成できるもの」「小さくて、いつまでも使えるもの」「つくる喜びを十分に味わえるもの」などを授業設計の軸とし、「粘土でのペーパーウェイトづくり」に挑戦することにしました。授業実践題材名は「CHALLENGETARO?ペーパーウェイトづくりで卒業製作?」。TAROとは、川崎市に美術館があるあの岡本太郎さんのことです。学習はまず、太郎さんの立体作品を鑑賞することから始まります。そうすると子どもたちは、太郎さんの「ダイナミックで自由で独創的な表現」に出会うとともに、太郎さんの立体作品の特徴をつかむこともできます。そして、その表現から感じたよさを生かしたり、私が用意した技法・用具コーナーにある様々な技法を試したりしながら、造形作家になった気分で、小学校時代の最後にふさわしい満足できる作品を完成させて欲しいと考えました。題材名「CHALLENGETARO」には、「最後の図画工作の学習で、太郎さんを超えるような作品をつくろう!」という想いが込められています。活動の流れ一立体作品一?七の作品名を考える(川崎市岡本太郎美術館より作品集をレンタルしたものを使用)二岡本太郎の作品から感じたことを話し合ったり、書いたりする三CHALLENGETARO◇粘土でペーパーウェイトをつくる◇オブジェをつくるような表現で◇磁石も入れ、クリップなどをくっつけることができるようにする〈製作の流れ〉1太郎さんの作品(ポスター・ミニチュア・作品集)と技法・用具コーナーを見る。2色々な技法に挑戦し、粘土にはたらきかけながらアイディアをねる3作品をつくる4色をぬりたい人は、かわいてかCHALLENGETARO神奈川県川崎市立新城小学校中臣信丈授業実践学びのフロンティア小学校5・6年向きペーパーウェイトづくりで卒業製作forme | 310 | 20