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概要

形 forme 310号

ロゴマークをデザインした高校生です。今回はG7伊勢志摩サミットのどんな未来が描けるでしょうか。それを生かすとどんな見え方が広がって、図画工作、美術の授業で学んできたこと、大分県立鶴崎工業高等学校宇津宮志歩さん同じ課題でも考え方は違うから、友だちからたくさん学びました。わたしが学んできた「産業デザイン科」はパンフレットのデザインや、紙や木で立体物をつくる、実習が多い学科です。伊勢志摩サミットのロゴマークも、学校の課題をきっかけに応募しました。まずロゴマークの条件を読んで、大切だと思うところをマーカーでチェック。日本と言ったら?美しい自然は?と考えて、日の丸に桜の花びらを散りばめました。背景は、伊勢志摩の美しい海、日本から世界につながっていく海を表しています。アイデアスケッチの時点で花びらは五枚だったのを、先生から「参加国の数も考えた方がいい」とアドバイスされて七枚に変えました。意味があるデザインにする必要があったんですね。実はロゴマークをつくるのは苦手でした。何を考えればいいかわからなくて。でも今回のことで「デザインは好き勝手に装飾するのではなくて、ルールがある」と感じたんです。例えば、七枚の花びらの配置はどうバランスをとるのか、わかりませんでした。そこで正七角形を基に位置を緻密に計算しました。いろいろアドバイスをしてくださる先生ですが、特に普段から言われるのが「友だちの作品をよく観察すること」。同じ課題でも、考え方は違います。この課題でも友だちの意見を聞いて、三色のシンプルな色づかいにして見やすさを考えました。人からいいところを学ぶ。授業で習ったのは知識や技術だけじゃなくて、こういう姿勢もあると言えそうです。33 | 310 | formephoto:Kazue Kawase(YUKAI)