ブックタイトル形 Forme 311号
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形 Forme 311号
No.01FORMEANDVISION円、丸、点『みる』は漢字で『目』の下に人を表す『儿』と書いて『見』です。何かが単に瞳に映り込んでいる状態でなく、目を通じて意識的にまたは無意識に知覚し、何かしらの理解をすることを意味します。人は目覚め、目を開いている間、目には相当量の視覚情報が飛び込んできます。単純に目に映るもの全てを同等に受け入れるのではなく、必要とするまたは印象の強いものが脳の機能によって選別され、その対象がこう見える、こうだと思われると理解します。ここではその『形の認知』に焦点を当て、ミニマルな表現の図で探っていきます。今回の図は全て○を黒で塗りつぶした同じ形●の大きさの違うものです。大きさによって円、丸、点と異なった理解になります。目を近づける(または遠ざける)ことでその理解も変わってきます。また、線の上に配置することで、大きい●は転がって行くように見え、動的な機能を持ちますが、小さくなるほどピリオドのような止める点として逆の機能を持ちます。同じ形でも大きさが変わる事で伝わる意味が大きく違ってきます。山本和久Donny Grafiksグラフィック・デザイナー多摩美術大学グラフィックデザイン科卒「目でわかる、目で感じる」を最小限の表現で最大限伝えるグラフィックをコンセプトに活動。www.donnygrafiks.com