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概要

形 forme 317号

全国美術室探訪村上 今日??見学させていただいた授業では??ユニ??クな机の配置が目を引きました??鈴木 四人一組で机を向かい合わせ??間にグル??プの共有スペ??スとなる机を一つ置いて??H字型に配置しています??村上 その発想はどこから?鈴木 一学年一クラスへと生徒数が減り??机が余??ている現状を??生徒のための空間づくりに生かせないかと考えていくなかで??この机の配置を思い付きました??村上 全員が黒板に向いている配置と違??て??隣にも前にも他の生徒がいるから自然と対話が生まれそうですね??鈴木 実際??生徒たちはよく話していますね??美術室では生徒たちが自然に互いの制作物を見て刺激を受け??対話ができる?グル??プづくり?を大切にしたいと思??ているんです??さらに共有机に材料や用具を置き??グル??プ内で共有することで??それぞれの生徒は自分の机全体を活動に使えるので伸び伸びと創作できるんです??村上 素晴らしいアイデアですね??村上 材料や用具は??教室の後方に集約しているんですね??鈴木 生徒が材料や用具を手に取りやすい?環境づくり?を意識しました??以前は材料や用具を黒板の前に並べていたのですが??生徒たちは心理的に教壇の近くには出て来ないんですね??逆に教室の後ろにあるものには気兼ねせず??興味をも??て手を伸ばします??黒板周辺は情報量が少ない方がよいというユニバ??サルデザインの観点からも??現在のレイアウトにしました??愛知県出身。1993 年より長野県の公立小中学校に勤務し、2017 年より現職。教頭職の傍ら、全校の美術の授業を担当。美術教科書著者である村上尚徳先生が全国の美術室を訪問。“村上先生視点”で、現場の工夫や先生方の美術教育への思いに迫ります。子どもの視点に寄り添う先生が少人数学級ならではの空間をつくる!余??た机を共有机にしてH字型のグル??プ班をつくる隣の中学校は何をしているの?村上センセイが行く!鈴木大三▲  鑑賞の授業のときは共有机を抜いて寄せれば、生徒同士の距離が縮まり、より深い対話が生まれそう。▲  発想のきっかけとなるポップアップの基本形は、いつでも確認できるように壁に掲示。長野市立信州新町中学校鈴木 大三 先生第5 回だいすずきぞう材料や用具は教室の後方に文:坂井 修 写真:市来明久 小 中 高 fo r⑱me No.317