ブックタイトル形 forme 317号
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形 forme 317号
絵画や彫刻の授業では??主に自分主体で発想する作品づくりに取り組みます??一方??デザインの授業では???相手?を考えて主題を生み出すことが大切です??ユ??ザ??が製品のどこに不便さを感じ??その課題はどんな形や機能であれば解決できるのか??そんなことを考える中で??身の回りにあるデザインの背景を知??てもらいたいと思い??今回の授業を組み立てました?? 授業の導入で取り組んだのは?ハサミの考察?です??持ち手が左右対称のものと非対称のものを渡して??指の置き所はどう違うか??どちらが切りやすいかなどを観察・分析しました??これから電源プラグのデザインをすることは伝えずに??普段よく使うものと手の関係から?使いやすさ?を考えるようにしたところがポイントです??これによ??て??製品の素材や形と手の関係??形と機能の結び付きに着目する視点が芽生えました?? 二時間かけて??ハサミに加えてトングについても考察し??その後??初めて?電源プラグをデザインする?と伝えました??電源プラグを題材に選んだ理由は???そもそも使いにくい?から??まずは四??五人のグル??プごとにプラグとテ??ブルタ??プを渡し???固い??抜きにくい?ということを体感してもらいました??その後???実は安全のために抜きにくくな??ている?ということを説明し??構造について体感・理解する時間をつくりました?? この時間によ??て??抜きにくさを解消するためには??構造を変えずに??持ち手となる部分の形や素材を工夫する必要があると理解し??問題を解決するための着眼点を整理することができます??アイデアスケ??チでは???持ち方やつまみ方によ??て変形する??柔らかい素材のプラグがよいのでは??サイドに紐を付けて引??張れるようにしたらどうか?などのアイデアがたくさん出ました??体験からものと手の関係を考える構造を変えずに使いやすくする文:秋山由香(Playce)学びのフロンテ??ア授業実践高高校一年生使う人をイメージしてプロダクトデザインを考える誰もが抜きやすい「電源プラグ」を提案しよう「デザインってなに?」という問いに、「かっこいい製品のこと?」や「きれいな形や色のこと?」などと、疑問に思う生徒も少なくありません。そんな生徒たちとともに安田先生が取り組む、デザインの授業とは……?使う人をイメージしたプロダクトデザインの題材ならではの工夫や仕掛けについてお聞きしました。石川県 石川県立工業高等学校やす た あつし安田 淳 先生小 中 高 forme No.317 ⑳