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概要

形 forme 317号

成相 肇 なりあい・はじめ東京ステ??シ??ンギ??ラリ??学芸員??一九七九年生まれ??府中市美術館学芸員を経て??二〇一二年から現職??主な企画展に?石子順造的世界????デ??スカバ????デ??スカバ??・ジ??パン????パロデ????二重の声?など??東京ステ??シ??ンギ??ラリ??展覧会情報?アルヴ??・アアルト もうひとつの自然??二〇一九年二月一六日?四月一四日?ス??ツが嫌いで着る必要もないので楽な格好をしていますが??どうして男物の服はこうも地味な色ばかりで??少しでも洒落たものは高いのでし??う??も??と自由に??男女兼用の服も増えていいのに??といつも思います???スニ??カ??のような履き心地の革靴?というのを見たことがありますが??ならスニ??カ??を履けばいいのに!と??て??s??が特定の意味に結び付けられやすいのかは知りませんが??ここで言いたいのは??表現を構成する一つの要素が備えている潜在的な?感触?のことです?? 俵屋宗達と本阿弥光悦による?鶴図下絵和歌巻?は??いかにも?リズム?の語を喚起させる作品です??書かれている和歌が読めない現代人にはなおさら??飛翔するというよりスタンプで押したような鶴の連続と??それに呼応した文字の上下運動は??音符が躍る五線譜のように見えてきます??しかし??これをただ?リズミカルだ?と形容するに留まるのはどこか物足りません??リズムの動きの面白さの一歩先へ??踏み込みたい?? 鶴が並んでいるからリズミカルなのでなく??それはもともと一羽の鶴の形の中に隠れていたリズムが増幅した結果なのではないでし??うか??細くやわらかなカ??ブから成る 字状の鶴が??優美で??軽やかで??繰り返したくなるような感触を備えていたために??それに触発された感覚がリズムをつくりだした????s??音がふくらんで一句の全体を統制するに至??たのと同様に??むろん鶴はめでたいモチ??フとして選ばれたのでもあ??たでし??う??けれども意味を超えて?そのめでたさも鶴の形に由来するのかもしれません???表現を組み立てている源の要素に目を凝らし耳を澄ますことで??遠く時代を隔てた作品にも??ぐ??と近付くことができるように思います?? ある単体の要素に??固有のリズムや感触が宿る??それは一つの造形の神秘です??その神秘に触れる体験は??き??と日常の生活の中にも豊かにフ????ドバ??クされてくるはずです??文?今号のひと言?鶴図下絵和歌巻(部分)[紙本金銀泥/ 34×1,356cm]17 世紀京都国立博物館蔵絵:俵屋宗達 [生没年不詳]書:本阿弥光悦 [1558?1637]つるずしたえたわらやそうたつほんあみこうえつわかかん? forme No.317