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概要

形 forme 317号

 図画工作の時間に「資質・能力」を育むには、「自ら感じる」「自ら試す」「自らつくりだす」という三つの行為が大切です。これらは生来、子どもに備わっているものです。これらの活動が、十分発揮できる環境を整えることが、図画工作での資質・能力を育む第一歩となります。 「感じる」行為は、多様な素材に触れることから始まります。身体は世界と触れ合うメディアです。素材と触れ合い、素材の特徴を感じ取る中で、自ずとつくりたいものが生じてきます。一部の子どもの中には、何をつくったらいいのか分からないために、表現への苦手意識をもってしまう場合もあるようですが、つくるものが分からないときに、無理につくらせる必要はありません。低学年のうちからたくさんの素材に触れ合い、遊ぶことによって、次第に表現への抵抗感は、なくなっていきます。なことって?のに資質・能力はどうやって育んでいくの?「身体性」を基盤とした図画工作では、子どもが「自ら感じる」「自ら試す」「自らつくりだす」ことが大切です。「感じる」「試す」「つくりだす」ことは、資質・能力の育成にどのように関わっているのでしょうか。長年教科書づくりに携わる辻政博先生に聞きました。その1感じる場をつくるのが教師の役目辻 政博帝京大学教育学部初等教育学科 教授ひろまさつじforme No.317 ④写真は全て、平成27年(2015年)度版 小学校図画工作科教科書「図画工作」より