ブックタイトル形 forme 320号
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形 forme 320号
カリキュラム・マネジメントの研究の一環で、北九州市産業観光センターからの地域創生に関する依頼「北九州市産業観光を盛り上げよう!」をテーマに、4教科にわたる横断学習を実施。社会科では八幡製鉄所関連施設などの産業観光遺産に関する学習を通じて明治時代の政策を見直し、新たな視点を得る一方、理科では夜景を彩る電気器具に蛍光灯やLED電球が使われている理由を実験結果から科学的に説明し学習しました。それらの知識を美術科のパッケージデザインや外国語科の名所紹介文・VTR撮影に反映し、完成した作品をもって北九州市産業観光センターに提案しました。 自分たちが住む地域の実態や将来のあるべき姿を教科等横断的に捉え、今後の地域創生活動に貢献する姿勢を育成することができました。↑発想を広げるためのマンダラートも作成積極的な他教科連携で表現力の向上へ 他考え方を生かし、デザインに必要な構成要素(レタリング、配色、キャッチコピー、モチーフ)を工夫。美と機能性の調和を意識して発想する能力が高められただけでなく、他教科の学びを美術の視点で思い起こし、造形的な見方や考え方に結び付けて表現することもできました。 生徒たちからは「他教科のファイルや資料を持参してもよいか」「同じモチーフのグループ同士で意見交換をしたい」など、他教科での学びをもっと深め、よりよいものをつくりたいという意欲が感じられ、学びへの興味・関心につながったと感じています。 ですが、生徒が他教科での学習を生かすためには、まず教師がそれらの学びを把握する必要があり、教師間での情報交換や生徒同様の知識をもつことが求められるという実感をもちました。 産業観光遺産の存在や価値、明治維新期の様子や環境都市に至る歴史を生徒たちは身近に感じられたと思います。さらに生徒からは「観光」と「産業観光」の違いは? など主体的に学ぶ姿勢もうかがえました。 日常の景色から思考を広げたことで産業観光についてより深く考えることができました。また、「理科で得た知識を美術のデザインにどう生かそうか」など、生徒が意欲的に取り組むことができました。 外国語科の授業では習得できない知識を活用し、北九州の名所紹介文を作成できました。さまざまな視点から北九州を見つめ直したことで市民・県民として主体的に発信する姿勢やグローバル意識の向上も見られました。美術科 永渕 かおり先生外国語科 田中 誠先生 理 科 山村 勇太先生 社会科 元重 雄平先生『お土産品のパッケージデザイン』福岡教育大学附属小倉中学校美術科 × 社会科× 理科 × 外国語科(英語)文明開化といえば「文化が花開く」イメージだったので、周りを花のモチーフでいっぱいにしました。花や建物を目立たせるために空は群青色にしました。特集カリキュラム・マネジメントの核となる「美術」 実践の概要が▼web より ご覧いただけます。⑪ forme No.320 小 中 高 教科での学びから得た