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概要

形 forme 320号

かと思います?? 一方??サイズなどに関しては??大きなものが重宝された以前と比べ??ここ十五年ほどは?一リ??トルも入れば十分?という核家族が増えてきて??小さいものが主流にな??てきています??また熱源も??七輪で火を起こしていたのが??ガスになり??IHになり……??その変化に伴い??鉄瓶の形も底が丸くすぼま??たものからIH対応の平底まで??さまざまなものが開発されてきました?? こうした進化のおかげで??南部鉄器は今なお人々の暮らしの中で??使われ続けています??ただ型を守るだけでなく??時代に沿??て進化を促してきたその柔軟な姿勢こそが??振り返れば?伝統?だと思うようになりました??-伝統工芸士?三代目清茂?となり??作品づくりに変化は? 正直??経験を積むほどに資格は関係ないと思うようになりました???伝統工芸士?も会社の勧めで取得しましたが??タイトルが付けば付くほど??肩の荷が重くなるばかり?笑??? ものづくりについても??私の場合は??作品というよりはまず商品??生活工芸品をつく??ている??というスタンス??工芸品というと鑑賞用の美術工芸を思い浮かべる人が多いのですが??私の場合は?使??てもら??てナンボ???飾られるだけでは嫌なんです??なので??心掛けたいのは??つくり手中心ではなく??使い手中心のものづくり??自分の先に??常に使い手がいることを意識しています?? ただ??周りからは作品を見ただけで???これは〇〇さんがつく??たものだよね?と言われることがあります??鉄の肌合いや雰囲気??アラレ文様のとんがり方や大きさ??向きなどで??見る人が見れば分かるというもの??我々職人は??これが自分の味だと分江戸時代に生まれた南部鉄器を今も生かし続けるのは、職人が受け継いできた真摯で柔軟なものづくりの姿勢。強さと美しさを備える究極の生活工芸品ー。その圧倒的な魅力は今や、海外にも知れ渡っています。▼ 南部鉄器について 詳しくはこちら⑰ forme No.320