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概要

形 forme 320号

*1:中学校美術科の学習指導要領解説で、スケッチは次の3点にまとめられています。本稿で該当するのは①です。①自然や人物,ものなどをじかに見つめて、諸感覚を働かせ,様々な視点から対象を捉えて描くスケッチ②見たことや思い付いたアイデアなどを描きとめ、イメージを具現化するための発想や構想を練るスケッチ③伝える相手の立場に立って、伝えたい情報を分かりやすく絵や図に描くプレゼンテーションとしてのスケッチ*2:鉛筆でかく場合は、画用紙をこする音やストロークのリズムなども大切です。(参考)「音色鉛筆で描く世界」(コクヨデザインアワード2018 より)https://youtu.be/a7bmzvbexKw※写真は全て、令和2年(2020 年)度版 小学校図画工作科教科書「図画工作5・6上」p.8・9 に掲載されているものです。ま と めパレ??トには八通りの緑??十二通りの茶色があります??自分の表したいことに応じて??色の違いや明るさ??鮮やかさなどを確かめながら色をつく??たようです??これまでの経験を基にしながら??自分の表したいことを表すために知識や技能が活用されていることが分かります??画用紙から少し距離をと??て自分の絵を見つめています???つくる世界?から自分を外して???うまくかけたかな???いい感じにな??たかな??と他者の目で絵を見直す行為です???小さな紙?という手立てが???見直す?という自己調整的な思考を活性化しています??視線は遠くにあるのに??筆は画用紙に付いたまま??絵の具を付けた筆で紙に直接かくことは???油断?を許しません???絵の具で直接スケ??チする?という手立てによ??て??子どもの?集中する態度?が生まれています??柴山清風(1901?1969)を見に行きました。昭和の常滑を代表する陶彫作家、原型師の一人です。美術史的に定位されていませんが、お勧めです。〈今号のひと言〉1958 年宮崎県生まれ。小中学校教諭、美術館学芸員の後、文部科学省教科調査官として学習指導要領の作成に携わり、現職。日本文教出版Web マガジン『学び!と美術』執筆者。文:奥村高明日本体育大学児童スポーツ教育学部教授おくむらたかあきスケッチ*1 は、「対象との対話」を通して、子どもが「気付き」を生み出す学習です。小学校では「何かをかく」というよりも「かく行為そのもの」を楽しむことが大切です。紙の表面をスイスイと動く筆先の感覚や、小さな紙にメモするようにかけることなども表現の喜びにつながっています*2。さまざまな指導の工夫が資質・能力を高めていることが分かります。奥村先生によるWeb マガジン「学び!と美術」はこちら。子どもの視線からパレットから? forme No.320 ・6上」p.8