ブックタイトル形 forme 320号
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形 forme 320号
文:秋山由香(Playce)学びのフロンテ??ア授業実践中中学校一年生京都府 京都市立洛北中学校ゆ ぐち湯口 みゆき 先生楽しみながら鑑賞し、日本美術の扉を開ける伊藤若冲で遊ぶ~動植綵絵の世界~中学1年生にとって日本美術は、ともすれば“古めかしく、難しいモノ”。「ならばゲーム方式で、楽しみながら学んでもらおう!」そう考えたのが、京都市立洛北中学校の湯口みゆき先生です。驚きの声や笑い声を響かせながら、みんなで見方を深めていく、授業の工夫についてお聞きしました。 若冲を選んだのは??思春期の生徒にと??て親しみやすい作風だと考えたからです??政治の重圧から解放され自由な空気に満ちていた”江戸時代の京都“で生まれた若冲の作品は??挑戦的かつ野心的なものばかり??分かりやすい表現が用いられているところ??当時では新しい手法がこれでもかと盛り込まれ発見が多いところなどが??中学一年生にと??ても見やすく深めやすいと考えました?? 活動時は??四人一組の十班に分かれます??自然と役割分担ができたり??互いに意見を出し合うことで自分にはない見方に出会い??考えが広が??たりするような環境をつくりました?? まずは班ごとに??三分間で??池辺群虫図の中に描かれているカエル??アリ??オタマジ??クシを数えます??カエルは十一匹??アリは三十三匹と??落ち着いて数えれば正解できる数の生き物を選んでいます??一方のオタマジ??クシは二八八匹という大ボリ????ム??三分では到底数え切れない数の生き物を紛れ込ませることで??どうや??て数えるかとい??た話し合いが生まれ??生徒同士の緊張もほぐれました?? 数の答え合わせをした後は??なぜ若冲はこれほど細かく絵を描こうと思??たのだろうかと問いかけ??作者の思いについて考える時間を取りました??生徒からは???描くのが好きだ??たから??ありのままの自然を描きたか??たんだと思う?などの発言が??ゲ??ムをき??かけに興味をもたせ??次の活動へとつなげていきました?? 続いて??動植綵絵を鑑賞し??タイトルを付ける活動へ??十班それぞれに異なる作品を割り当てました??タイトルを付ける際には??感じたことなどをさまざまな人に分かりやすく短い言葉で伝なぜ一年生で若冲なの?鑑賞を深める”言語活動“数当てゲ??ムで作者の思いに近付く小 中 高 forme No.320 ?