ブックタイトル形 forme 320号
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形 forme 320号
今井未知いまいみちイラストレーター。女子美術短期大学造形学科(当時)卒。パリのアトリエ?コントルポワンにて銅版画を学び2000 年よりフリーのイラストレーターとして活動。副部長/スケッチ担当第1 2 回桃太郎そろみ部ぞ 次に一行が向か??たのは吉備津神社??桃太郎のモデルとして知られる吉備津彦命を祀る備中国の一宮だ??駐車場脇の茶屋では赤鬼が?桃太郎麦茶?を売??ていた??名物の吉備団子で腹ごしらえをして境内へ??石段の欄干や石灯籠に乗るは擬宝珠か桃の実か??屋根の上では鬼瓦もにらみをきかせる??ここのそぞろみスポ??トは吉備津彦によ??て退治されたとされる鬼?温羅?を祀る御釡殿入れると火のたかれたかまどが厳かな雰囲気を醸し出す??炎のゆらめきに幻想と現実がオ??バ??ラ??プする??続いて訪れた吉備津彦神社は備前国の一宮??いつの間にか国境をまたいでいたらしい??ここでは極彩色の桃太郎とチ????ミングな表情のお供たちがお出迎え??桃の絵馬やおみくじも世界観を演出する??昔話そのものに形はないが??目の前に広がる風景とねるこで拡張現実が立ちある??あとは我々の想像力次第?? そんなことを考えながら歩いていると?桃太郎外伝?と書かれたポスタ??を発見??岡山各地を巡りながら?鬼?を集めるGPS連動型のアプリケ??シ??ンだ??ちなみに吉備津神社には?鳴釡神?が出現??なるほど現代の鬼は画面越しに見えるのかもしれない??もちろん??イマジネ??シ??ンを駆使すれば肉眼でもそぞろみ可能??物語の出発点は岡山城??城下を流れる川にはピ??チボ??トが停泊中??洗濯するにはやや川幅が広いが??対岸には枝を刈るおじいさんの姿も??吉備津彦神社で出会たの子は?誰よりも強いんだ?と教えてくれた??犬の散歩もここでは特別な意味をもつ??猿と雉は銅像のまま??金棒をほうふつとさる歩道の車止めから見えざる鬼の存在を想像してみる??柱に巻かれた黄色と黒の虎テ??プ??爪跡のようにも見える道路の傷??路地のグラフ??テ??もしまいには?鬼文字?に見えてくる??鬼が島は近いぞ??当代昔話転生桃太郎の舞台を歩く増殖する桃太郎市川寛也いちかわひろや部長/ テキスト担当 今回のテーマは昔話の「桃太郎」。犬、猿、雉をお供に鬼退治に向かうストーリーは恐らく誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。基本的には想像上のお話だが、実は全国各地に桃太郎ゆかりの地が存在する(諸説あり)。今回はその中から岡山県岡山市を訪問。いつもとは少し趣向を変えて、そぞろみ部の4 人組による桃太郎探訪記をつづった。そぞろみ部とは・・・いろいろな場所をそぞろ歩きながら造形的な見方や考え方を使って身の回りのあれこれを眺めてみるまったり系部活動。ここでは、部長と副部長がそれぞれの視点で切り取った形や色やイメージを言葉とイラストでレポートしていきます。 岡山駅に降り立てばそこかしこに桃太郎が見つかる??内にある?備前焼ガチ??桃太郎?は岡山に訪れる度に課金してしまう??今回は鬼のようじ立てを入手??机の上でも鬼退治ができる!?駅前広場には郷土の偉人の如く桃太郎の銅像が立??ている??足元には犬と猿??肩には雉が乗り??昔話から抜け出したようなたたずまいだ??遠くを望むその先には鬼が島でもあるのだろうか??その下に座??ていたおばあさんに送り出してもら??いざそぞろみへ??駅前商店街のア??ケ??ド入口に浮かぶ大きな桃は??今にも何かが飛び出しそうに膨らんでいる??大通りを走るバスのラ??ピングには自転車に乗る桃太郎??消火栓の蓋に描かれた桃太郎はホ??スを抱えて放水していた??中央分離帯に並ぶポ??ルの先端も桃の形にな??いる??とは言え今回のそぞろみ部は??町中にあふれる桃モチ??フだけでは終わらない??群馬大学学術研究院准教授。妖怪研究家。各地で「妖怪採集」と称するまち歩きワークショップに取り組む。今年の1 月より『河北新報』にて「微風旋風」を連載中。まつう ら? forme No.320 小中 高 forme No.320 ???足を踏み重とが??男せ駅の構つまようじを刺せばてて