ブックタイトルICT-Education_No.51
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ICT-Education_No.51
そのなかでも私が授業で使っていいがどのように変化したかというるのが「匠の里」(図1)というグ変容で評価すべきである。ループワークである。これはグ変容を判断するには,より答えループで協力し全体像を把握しなに近づいたところ,あるいはよりがら目標を達成するというプログ答えから遠ざかったところを生徒ラムである。十分な知識がなくての議論のなかから見つける必要がも考える力や意見をまとめる力がある。どうしても教員は答えからあれば答えにたどりつくので,生遠ざかった発言にマイナスの評価徒も意欲的に取り組むことができ,をつけがちだが,遠ざかるというグループ内でも多くのコミュニことも議論に参加した上での考えケーションを取ることができる。の違いであったら正しく評価すべきである。(5)生徒の相互評価▲図1匠の里(4)評価との連動ファシリテーションを行う際に教員が悩むのは評価のつけ方であろう。よく行われるのは,話し合いをさせた結果(解答・点数)で判断することや,話を多くした生徒(発言回数)を評価する方法である。しかし,ファシリテーションで重要とされるのは「効果的」にコミュニケーションを行うことであり,発言回数ではなく話し合1話を主に進めたのは誰ですか2答えに近づく一言は誰の何という発言ですか3あなたの発言を一番聞いてくれたのは誰ですか4あなたの発言はグループに反映されましたか5メンバーの貢献度をそれぞれ書きましょう6今日のMVPは誰ですか▲表1振り返り項目評価を考える際に,生徒自身に振り返りを行わせるのが不可欠である。生徒に相互評価をさせることによって生徒自身がどの程度話し合いに効果的に参加できたか,また誰が話し合いを積極的に進めたかなどを考えることができる。そして,生徒の振り返りのなかでも,上の表の12の項目については同グループの生徒どうしで一致することが多く,話し合いの中心にいたのが誰なのかということがわかる。次に上の表34の項目については自己評価に当たる項目なので,生徒自身が振り返るためのものであり,評価にはあまり入れない。最後に上の表の5の項目はメンバーそれぞれを「Aさんの貢献度は○%,Bさんは…」という形でまとめるものである。点数制にすると全員に高得点をつけるケースが多く見られたが,割合にすることで誰が○%と段階をつけて評価をつけることができる。6の項目は評価をつけるためというよりは授業の最後で班員に感想を求めているものである。(6)教員が行う評価評価の4観点から見ると,「思考・判断・表現」の項目については問題解決のための適切な判断・表現を評価することができる。「関心・意欲・態度」の項目についてはグループワークに積極的に参加する意欲やグループでの話し合いのルールをきちんと守っているかなどを見ることができる。また,「技能」の項目においては情報を表現するための技能や効果的にコミュニケーションを行うという部分を評価し,また,加点・減点は一度のグループワークで全員を見るのは難しい部分もあるので,数回行うなかで評価をした方がより正確なものになる。3.自由に話してよい授業(1)自由に話すとは私が行う「社会と情報」の授業では,授業中に生徒が発言したり隣の人と相談したりすることは自由にしている。自由といっても授業に関係のある疑問や思ったことをその場で反応してよいという意13