ブックタイトルICT-Education_No.51

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概要

ICT-Education_No.51

る。ほかの生徒から見られながら分のプログラムだが,グループ実習を行っていない代わりに,自ワークを行っている部分は実質的らに見られながら実習を行うといには15分程度である。グループう意識を持たせることが必要であワークはある程度の結論が出るまる。また,進捗管理を自身で行わで続けたいと思うが,結論が出るせるということはPDCAサイクルまで待つと多くのグループの学習を意識させることにもつながるの時間が無駄になる可能性も多いので,有効な方法であるといえる。で,ある程度のところで切り上げさらに,評価の観点でいうとこてしまい,まとまらなかった理由ろの「技能」や「知識・理解」のを考えることやできたところまで項目は個人ワークでの授業が測りをまとめる方が学習としてはよいやすいのではないか。のではないかと考える。例えば,レポートやWebペー5.最後にジの作成等については毎時間ごとに進捗管理を記入させるようにし(1)情報だからできる授業ている。またその進捗管理には仮情報科はWordやExcelなどを教に時間数が足りなかったとしてもえていればよいという意見が情報PDCAの2サイクル目まで記載し科以外の教科から聞こえてくるこておき,現状での課題を常に意識とがあり,反発を覚えることもあさせる必要がある。る。一方で,コンピュータを教え(3)グループワークの利点と欠点る教科ではないという考え方がこ前述のファシリテーションも含の教科の内側から聞こえることもむグループワークは,ペアワークある。しかし,情報科はコンよりもさらにコミュニケーションピュータを便利に使いながら現代を取ることが重視される。グルー社会への関わり方を理解していくプワークはほかの人の意見を聞い教科であるということを忘れてはて気づく機会が最も多い方法であならない。情報機器を使っても使る。しかし,グループワークではわなくても授業はできるが,使っ新たな気づきに個人差があるため,た方が便利でよい授業ができるとすべての生徒が気づいてそれを深めるというプロセスに進むことはできない。そこでグループワークは長時間行うのではなく,新たな気づきを得るために行い,ある程度まとまったところで,振り返りや個人ワークに移行することが望ましい。前述の「匠の里」は50いう発想を持つ必要がある。(2)情報にしかできない授業情報社会に参画する態度を育てるという目標が掲げられている教科なので,態度を身につけるためのモラルや知識という観点を持って授業を行う。そこでいまの世のなかでどのような暮らし方をするのがよいか,教員自身がどのように情報社会と接しているかという姿勢がそのまま授業の生きた教材になる。教員が専門としている分野について深め,そこから情報社会について学ぶことも必要だと感じている。また,情報科で教える分野は専門的には多岐にわたり,すべてを網羅することは難しい。そのすべてを教員が理解し,すべてを教えようとするのではなく,グループワークなどの活動を通して生徒自身がその分野について考え,興味を持てることが大切であると感じている。(3)情報にはできない授業現在は少しずつ改善しているかもしれないが,情報科で学んだことが大学入試ではほとんど問われていない。学習内容がきちんと理解されていない,あるいは誤った認識をされているため,入試問題として整備されていないのであろう。その状況を少しでも改善するためには,数は少ないながらも現在行われている入試問題を分析し,その内容が授業に反映されているかを確認する必要があるだろう。15