ブックタイトルICT-Education_No.51

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概要

ICT-Education_No.51

4.成果と新たな課題(1)浜市ふるさと講座とのコラボの成果生徒は講演会の内容を参考にして浜松の資源や強みとして50~100個のキーワードを見つけた。それを3階層でグルーピングし,問題や解決案の絞り込みをした。制作物のタイトルに「外国人が住みよい浜松」,「家康くん(ゆるキャラ)の活用」,「音楽の街」,「浜松ドームを作ろう」,「フラワーパーク改造」などのキーワードが見られ,生徒は浜松について調べ,知り,昨年度に増して浜松市と本気で向き合うことができた。ずである。また,これらの方法は【課題1】情報検索の具体的なテこの点について「浜市ふるさと講座」の目的2の前半部分は達成できたように思われる。しかし,目的2の後半「浜松での就労意欲向上」,目的1「大学進学への意識づけ」およびキャリア教育としてのそもそもの目的,つまり働く意識の育成について,充分な評価はできなかった。また,計画に実習を組み込んだことで,講演会を聞くためのモチベーション維持・講演会の内容の把握・模擬会社説明会への参加意欲向上など,生徒の意欲向上の助けになったと思われる。(2)実習の成果と課題情報科の問題解決実習の目的達成について以下の成果と課題が見つかった。1)問題の発見,明確化【成果1】練習の必要性18平成23年度の実践で,生徒がは,生徒のグループと一緒になっブレーンストーミングやKJ法を,てアイディアを出し合い,指導者教科書の本文を読むだけでは正確がよいアイディアを指摘し,グに実施できないことが解った。そループとしての「アイディアが生のため,今年度は実習に先立ってまれる瞬間」に立ち会うことが大例題を出し,2~3回の練習を行事であると感じた。KJ法の指導もうようにした。本番の実習ではスグループ化,見出しの名づけ方はムーズに話し合いを進めることがもちろん,グルーピングしたものできていた。から考えや方向性を見出すためのなお,ブレーンストーミングに方法は教科書や指導書に掲載され続いてKJ法を行うかのような誤ていない。さらに,こうした手順の解を生じやすい構成となっているほかにもうまく実施するためのノ教科書もある。この二つの手法はウハウ(雰囲気作りや声かけのタあくまでも別の方法であり,必ずイミングなど)も掲載してほしい。しも連続して行うものではないは2)情報の収集問題の明確化だけでなく解決案のクニックの指導決定にも用いることができた。つ「浜松の有形・無形の資源」をまり目的に応じて方法を選択する検索するときのキーワードの選択ことが大切であることに気づいた。の指導例を示す。有形資源として,【成果2】議論する能力の修得例えば,「アクトシティ浜松大ホー情報活用能力とは,情報をもとル」の新しい可能性を発案するたにして意思決定するために議論すめには1収容人数や設備,浜松駅る能力も包括していると感じた。からのアクセスなどの「資源の特実習では,生徒が提案に対して根性調べ」と,2これまでの公演記拠となる情報を検索したり,仲間録,観客や利用者の感想などのを説得させるための情報や先行事「資源の背景(※筆者造語)調例を収集したりして,グループ内べ」の両面を検索することが効果でどの問題を採用するか(実習の的であるが,このような具体例が時間内で解決案が提案できる課ほしい。題)を選択していた。情報を活用【課題2】情報収集力の脆弱性して論理的に議論できるように情報検索ではインターネット以なったように感じた。外の検索が大事なので今年度は図【課題】データから情報,情報か書館利用を許可し,各グループにら知識・アイディアを創造するた「浜松市制要覧新たな百年へ。めの指導はじまる新浜松」,「浜松市総合計ブレーンストーミングの指導で画はままつやらまいか創造プラ