ブックタイトルICT-Education_No.51
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ICT-Education_No.51
肌の色や髪の色などの質問項目には留意するように指導を行った。3.グループ内での分担作業して非常に高い成果が得られた。4.単純集計とクロス集計の指導(1)集計方法の理解グループで一つの作業をさせるために,同時にいくつかの処理を行わせることにした。そこで,一つのグループ(8名)を,レポートの基本的な形態に合わせて,さ単純集計とクロス集計を理解するため,第2時で基本関数の利用法を習得する時間に次のようなデータを用意して,演習にあたっている(図1)。らに【調査】【加工】【分析】の三つに分けて担当を決めさせた。1【調査】チームは調査票の作成と参考資料のリサーチを行い,レポートでは序論を担当する。2【加工】チームは調査データを分析し,有効なデータから見やすいグラフを加工し,レポートでは本論部分を担当する。3【分析】チームは調査データの分析を行い,加工チームにデータを渡す。レポートでは,考察部分と全体の統一性を担当する。授業時間は非常に限られているため,生徒一人ですべてを行うことは難しい。そこで,グループ内のチームをどう動かすかが,この▲図1※9~40行は非表示表計算の練習1単元の成否を握ることになる。特に,レポートのデータ分析では,クロス集計を行うことを条件としているため生徒が想定していた通りのデータが出ない場合が多く,全員で分析作業にあたらなければならない。授業の計画当初に想定していた(2)単純集計の理解練習1(図1)を用い,男女・クラブ別の人数を,COUNTIF関数を利用して,集計させる。男の数を集計する場合は,B45に「=COUNTIF($B$4:$B$43,$A45)」と入力すると集計できる。女は,B45→B46へ以上に,生徒達は真剣に取り組み,オートフィル機能を用いて自動計ほぼ全員がクロス集計をマスターするなど,限られた授業時数に対算できるが,ここで,オートフィル機能と行列の固定についての解説を加えると効率がよい。さらに練習2では,体育会・文化部・無所属の人数の集計を関数で集計させて,手計算の結果と確認させることでExcelの便利さを認識させる。(3)クロス集計の理解次に,男女別の体育会・文化部・無所属の人数を計算する場合,次のようなクロス表を作成する必要がある(図2)。▲図2クロス表の作成課題練習3の手計算とExcelの計算の課題においても,もちろん手計算でも可能なので,初めは手計算で数字をメモし,そのあとExcelでこの表を利用して配列数式によって集計させている。(4)配列数式の利用本校ではクロス集計にあたってはデータベース関数より扱いが簡単なため,配列数式を利用する授業展開を行っている。4(3)の例ではF3のセルに,「{=SUM(IF($B$4:$B$43=$E3)*($C$4:$C$43=F$2),1,””)}」という式を入力し【CTRL】と【ALT】と【ENTER】キーを押すと,求める数が出力される。あとは,F3→F4F3:F4→H3:H4とオートフィルをすれば,表中の求める数が計算・出力される。21