ブックタイトルICT-Education_No.51

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概要

ICT-Education_No.51

(3)小学校3・4年生における情報教育次に,小学校3・4年生における情報教育の内容を紹介する(表2)。3・4年生キーボード(ローマ字)ワープロソフト文字編集基ワープロで作品(絵日記など)本イラストや写真の挿入的な保存やフォルダの使い方操インターネットの活用作・検索・調べ学習(理科,社会,国語など)デジカメの活用・社会,理科,国語などIDやパスワードモ健康を意識した利用ラル著作権メール責任を持った情報発信など▲表2小学校3・4年生での情報教育の学習事項総合的な学習の時間(70時間)が3年生から始まり,各教科と深く関わりを持ちながら,情報教育の授業が増加していく。国語では,報告する文書の作成,キーボードによるローマ字の習得などが行われている。理科・社会などでもインターネットを活用した調べ学習の時間が始まり,情報収集のツールとしての活用が増えてくる。調べたことや学習のまとめとして,デジカメやスキャナー等の画像を一部使い,プリントや新聞等を手書きで作成したり,ポスターセッションなどの発表が行われたりしている。また,小規模学校では1年間を振り返った作品を作り,高学年まで作成と保存を繰り返すことで,これを卒業アルバムとしている。(4)小学校5・6年生における情報教育小学校5・6年生における情報教育の内容は表3の通りである。高学年になると情報機器を活用した学習の場面が増え,情報モラルに関する指導もより重視されるようになる。また,高学年になると言語活動の充実として,教え合い学び合いの協働学習が定着している。考えを伝える手段として,主にオフィス系プレゼンテーションソフトなどが用いられている(図6)。聞く・話す学習では,ICレコーダーの音声やビデオカメラの動画などが発表者自身の改善点への気づきの道具として使われている。5・6年生基本的な操作モラル聞く・話す(ICレコーダー)ワープロで作品(絵日記など)保存やフォルダの使い方イラストや写真の挿入インターネットの活用・調べ学習(各教科,伝統文化など)情報発信・発表プレゼン(地域,修学旅行,平和学習など)新聞やパンフレット・学習のまとめ,発表として画像の構図,編集,効果的な利用(社会,理科,国語など)自分と異なる意見や考えの尊重ウイルス対策著作権(肖像権含む)迷惑メールの対応メディア依存ネット上の商取引(再度)責任を持った情報発信など▲表3小学校5・6年生での情報教育の学習事項▲図6プレゼンテーション資料を作成する様子5年生の社会では情報化社会の特徴,国語ではインターネット上のコミュニケーションについて,図や表などの引用と著作権に関する内容も学習する。この学習と関連づけ,ネット上の誹謗・中傷に関する指導や著作権法におけるダウンロードの規制,肖像権への配慮などの情報モラル学習が行われている(図7)。26