ブックタイトルICT-Education_No.51

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概要

ICT-Education_No.51

小学校の情報教育実践例▲図7小学校5年生の著作権の授業6年生では,さらに責任を持った情報発信を意識し,表現できる力を目標に指導している。また,情報の科学的な理解を深める活動として,九州工業大学情報工学部の出前講座をきっかけとしたプログラム・ロボット学習(図8)が,複数の小学校に広がっている。昨年度は九州大学大学院の出前講座も加わった。2大学との連携は,先端技術の紹介や動態展示,体験的な実習や大学教員・大学生との交流から,情報の科学的な理解を深め,向学心も高まる貴重な機会となっている。・技術・家庭の技術分野(情報に関する技術)・総合的な学習の時間・「道徳」での情報モラルの指導技術分野の情報に関する内容では,マルチメディアの活用,情報モラル,そして新たに制御とプログラムが入っている。プログラム学習では地元福岡県のゲーム産業やロボット産業への関心や職業感が持てるよい機会となっている。国語では課題について自分の意見や考えをまとめ発表する時間,総合的な学習の時間などで修学旅行や職場体験活動の報告として,プレゼンテーションソフトを用いて画像・音声等を工夫した情報発信を行っている。美術,音楽,国語では肖像権から著作権の理解と活用方法まで深め,社会科でも情報社会の一員としての責任について学習している。学級活動等でも,インターネット上での情報発信やトラブル事例等について学んでいる(図9)。▲図9中学校での情報モラル(情報発信)の授業▲図8プログラム・ロボット出前講座の様子5.今後の課題4.中学校の事例嘉麻市の中学校における情報教育についても,簡単に紹介したい。中学校学習指導要領の総則や解説から,中学校の情報教育では次の4つがポイントとなっている。・各教科での活用小学校向けモデルカリキュラムの実施サポート,市内活用事例の一層の共有化等を協議会で議論しながら進めていきたい。また,インターネット利用者の急増と低年齢化に対応した情報モラル授業の充実をはかっていく予定である。最後に,本稿を通じて皆様から助言や意見等を頂き,改善に活かしていきたいと考えている。27