ブックタイトルICT-Education_No.51
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ICT-Education_No.51
例えばコピペも2W1H?コンピュータ操作を効率よく指導するには?情報をわかりやすく整理する指針としてよく耳にする5W1H。What(何を)Who(誰が)Where(どこで)When(いつ)Why(なぜ)How(どうやって)。これらは,報告書やプレゼンテーションを作成する際にも重要だといわれる。さらに,How many(どのくらい)を加えて5W2H,さらにさらに,How much(いくら)を加えて5W3Hというよび方になることもあるようだ。操作は2W1Hで教えようコンピュータ操作の三つのSコンピュータを操作するにあたって何が必要だろうか。これを端的に三つのSで表してみると,Skill(技術),Speed(速度),Sense(印象)ではないだろうか。操作方法や操作の工夫などのSkillは,マニュアルを見て学ぶか,誰かに教えてもらうことが多い。感覚的になんとなくわかるなどというパターンもある。入力や編集を効率的に行うためのSpeedは,反復練習で高めることができる。そして,コンピュータを操作して「いい感じ」のものを作成する勘どころというか,場合によっては芸術性的な部分も含めたSense。個人の才能によるところも含まれる要素ではあるが,よい作品データを模倣したり,完成イメージをきちんと描いてから作成したり,というようなさまざまな工夫と努力でこの力をつけることができる。ただし,コンピュータは人間にとってあくまでツールであり,これら三つのSを習得することが情報教育の最終目的ではないはずだ。あくまでも実習の基本として,初期に習得させるというものでなくてはならない。そうであるならば,コンピュータ操作の指導部分については,情報教育の基本的な指導の一つとして,いたって単純かつ,効果的に施されるべきである。しかし,意外とこれを踏まえずに指導されている例が存在するように思われる。一つは,なんとなくできるだろうということで,操作指導そのものをほとんど省略してしまうケース。もう一つは,操作の技術なり速度なりを追求して十分すぎる時間を割いて指導するケースである。では,いったいどのような指導が適切なのだろうか。コンピュータを操作して何かを行う場面に5W1Hを当てはめ考えてみる。Whenはたいてい現在である。Whoは操作している本人ということになる。Whyも操作する段階で自明であるはずだ。ということは,コンピュータ操作の肝は,「What=何を使用して,Where=どの部分を処理したいか,How=どのように操作するか」の2W1Hに集約できる。これを認識させるような指導が望ましいのではないかだろうか。例えば,データの一部をコピーして貼り付ける場合,画像や動画の編集加工を行う場合,プレゼンテーションデータを作成する場合など,どんなケースであっても2W1Hがわかっていれば処理が可能である。つまりは,コンピュータ操作においてこうした勘どころを身につけておけば,初めて取り組むデータ処理でも,さして戸惑うことなく操作できるはずである。これをなるべく単純に,効果的に教えよう。32