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概要

ICT・EDUCATION 2018特別号

「情報技術の目まぐるしい進化に対応して生きていくためには、問題解決力とコミュニケーション力が欠かせないと思っています。スマホやインターネットも誰かとつながるためのものなので、コミュニケーション力が必要です。コミュニケーション、つまり他者との関わりに責任を持つという意味で、コミュニケーション力を養うことが問題解決力の養成にもつながるのではないかと。なので、生徒には情報とはコンピュータを操作することではなく、人と人との「初年度は、前年の指導内容を踏襲しつつも、パソコンの操作・技能の習得に終始した授業内容に疑問を感じながら教壇に立っていました。でもやはり、『これは今やる情報の授業ではない』と判断し、翌年からは授業計画を一新しました」 そうして練り直された授業スタイルの最大の特徴は、座学は最小限にとどめ、実習をメインとしていること。教室内の机はグループ活動がしやすい配置に変更し、授業中は常に井本先生が教室内を回り、指導にあたっている。 生徒の多様なチャレンジを奨励し、丁寧な指導にも定評のある神奈川県立鶴見高等学校。井本絵里先生は2015年4月に着任し、「社会と情報」を指導している。発表内容についての打ち合わせや資料の改善などをする際に、生徒たちが使っていたのが小さなホワイトボード。各自の発言やそこから導き出されたキーワードなどを、ホワイトボードに書きこんでいくことで、話し合っている内容が整理され、意見が非常にまとまりやすくなる。13  L e s s o n r e p o r t