ブックタイトルICT・EDUCATION 2018特別号
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ICT・EDUCATION 2018特別号
1年の最後というタイミングでプレゼンを経験させるのはすごく大事だし、これが情報科のひとつの柱だと思っています」 クラスを8人1組のグループに分け、各グループで1人ずつ発表。グループ内で相互評価を行って、もっともよかった人を代表として選び、最後の時間に各グループの代表者が全員の前で発表をする。個人発表にしているのは、一連の工程をすべて1人でやりきる力をつけさせるためだという。 また、プレゼンのテーマには、①わっていくため、それを適切に見極め、うまくアジャストしていくような授業設計を常に心掛けているという。 この日の授業は、1年の最終課題であるプレゼンテーション。コンピュータの操作スキルに加え、情報社会の光と影といった情報モラル的な部分も含め、1年間で学んだすべてを取り入れながら、情報を収集、加工し、発信する、総まとめの授業である。「自分で集めた情報を加工して発信する、というのをトータルでできる実習は情報科ならではです。 創立95年の歴史と伝統を誇り、国際交流も盛んに行っている大阪市立東高等学校。同校で「社会と情報」を指導している池田明先生は、元々は経営情報が専門分野の商業科教員で、情報科の指導歴は今年で15年目を迎える。池田先生が一貫して抱いている志は、時流に合わせた最新で最高の知識とスキルを身につけさせ、主体的な情報活用能力を育むこと。情報に関する生徒の知識や技能は年々変テレビ視聴率について、②高校生から見たネットワークの現状について、③オリンピックについて、の3つを設定。最終目標である「発信」に至るまでには、具体的なテーマ設定やプレゼン資料作成などの各段階で、情報収集やデータの加工、コンテンツの組み立て、素材のアレンジなど、様々な技術が求められる。興味関心のある分野も身につけたスキルも生徒によって異なるため、生徒が個々に自分に合わせてテーマを選べるよう、3つの選択肢を与えたという。この教科書は,植物油インキと背幅/ 7.3mm①のテレビ視聴率は既存データの加工を得意とする生徒、②のネットワークの現状は1から作り上げていきたい生徒に適したテーマであり、③のオリンピックはその中間という位置づけ。個々のスキルを活かすと同時に、得意分野や関心の高いテーマを選ばせることにより、モチベーションを高める狙いもある。17 L e s s o n r e p o r t 近年、スマートフォンの普及に伴い、Office 系ソフトが苦手な生徒が増えている。そうした現状を踏まえ、池田先生は1・2 学期にOffice 系ソフトの基本を学ぶ時間をカリキュラムの中に位置づけ、ひと通り操作できるように配慮。この日の授業でプレゼン用のスライドを作成する際にも、生徒たちは複数のウインドウを開き、Word、Excel、PowerPoint といったソフトを自在に駆使しており、1 年間で情報活用の総合力が身についていることが見て取れた。