ブックタイトルICT・EDUCATION 2018特別号
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ICT・EDUCATION 2018特別号
情報教育はこれからの社会に必要な知見で、何より面白いその面白さをぜひ生徒に伝えてほしい『ポリンキー』『バザールでござーる』をはじめとする数々のヒットCM企画や、大ブームを巻き起こした『だんご3兄弟』の作詞を務めるなど、ジャンル不問のヒットを生み出すクリエイター佐藤雅彦氏。1999年からは活躍の場を教育分野へと広げ、現在は東京藝術大学大学院映像研究科で教鞭をとる傍ら、『ピタゴラスイッチ』『2355』『考えるカラス?科学の考え方?』などのユニークな教育番組や映像を次々と世に送り出している。 今回の取材に先立ち、東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市文化観光局が主催する「スクール・シアター」(小・中・高校生らを対象に開催している映像教育のプログラム)の講演を拝聴する機会があった。テーマは「教育手法としての映像?ピタゴラスイッチ・考えるカラス・0655/2355の作り方?」。佐藤氏が手掛けた多くの映像を見ながら、それらがどのような考えや表現手法によって作り出されたのかを、氏自らが解説する貴重な講演だ。大ヒットしたCMや、近年手掛けたパリコレのオープニング映像など、コンセプトもジャンルも多岐に及ぶが、佐藤氏が映像制作を通し、人に何かを伝えるということを追求しつつも楽しんでいる様子が、解説する言葉の端々から伝わってくる。「作り方を作る」「考え方を考える」ことをテーマに掲げ、常に新しいコミュニケーションデザインを発信してきた佐藤氏。そんな佐藤氏が最初にコミュニケーションの真髄に気づいたのは、小学校3年生のときだという。「理科の授業で電磁石を使ってモールス信号機を作ったのですが、それで近所の友だちと交信できたとき、『向こう側に人がいる!』って、ものすごく嬉しくなったんです。コミュニケーションデザインの根源にあるのは、自分の伝えたいことをどうやったら相手に伝えられるかということ。でも、それ以上にコミュニケーションは人間にとって生きがいにも近いものだと思っています」 アルゴリズム体操やアルゴリズム行進も、まさに佐藤氏ならではの独特の表現法のひとつだが、その誕生背景も非常に興味深いものであった。東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市文化観光局が主催する小中高生を対象とした映像教育のプログラム「スクール・シアター」は、現在、不定期で開催されている。【問い合わせ】東京藝術大学大学院映像研究科045-650-6200コミュニケーションは生きがいにも近いもの4